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オッパと私は顔を見合わせる。
たぶん、考えてることは二人とも同じだ。
ジノ「わかった。ウソクもステージ立てるってメンバーにも伝えてくるよ。」
渋々了承、というような表情のオッパ。
ジノオッパはたぶん、ウソクがまた倒れたらどうしようと心配なのだ。
ウソク「あ、もう自分一人で歩ける気がします」
ウソクはそう言って私とジノオッパの間から抜ける。
いつもの元気が戻ったとは言えないが、
それでもしっかりと立つウソク。
ウソク「ありがとうございます、支えてくれて。
行きましょう、ゆにぼすが待ってます。」
ウソクの何事も最後までやり遂げようとするプロ意識と
一生懸命で他人思いな優しいところが
たまにこうしてウソク自身を弱らせてしまう。
けれどそれが、ウソクのプロとしての自覚と責任なのだと
私とオッパ、それに他のメンバーも理解している。
ジノ「まったく⋯、また具合悪くなったらすぐヒョンに言うんだよ?」
はい、と元気に答えるウソク。
・
ジノ「じゃあいこう。」
オッパがそう言いステージに向かった。
私とウソクは
はい!、と返事をし
先に行くオッパを追う。
・
・
ウソク「あ、忘れ物」
ウソクが突然振り向いた。
「え、もうステージ出ちゃうよ!?
何忘れたの、」
そして、瞬時に私はピタッと固まった。
おでこに、暖かい感触。
ウソク「よし、これで完全復活した」
「⋯へ?」
そう言って、ウソクは先に走って行ってしまった。
おでこにキスされたんだとようやく理解した。
「こんなんじゃ集中できるわけないでしょ⋯」
顔を触ると、熱い。
これは暑さのせいか、
__ それとも。
「ステージ失敗したらどうするの⋯!」
パンっ、と両手で軽く頬を叩き気合を入れる。
「⋯よし。」
タッ、と私もステージへ駆け出す。
湧き上がる声援と共に、
私たちはまだまだこれからも
ステージに立つ。
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ヨカ(プロフ) - りーさん» ありがとうございます!お話ができしだい書かせていただきます!(^^) (2019年5月17日 18時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
りー(プロフ) - 更新ありがとうございます! リクエスト受け付けて下さるなんて……素敵です! 取り合いされるお話が読んでみたいです! (2019年5月17日 18時) (レス) id: 371fdf5cab (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - mikadoさん» そうなんですよー!!ありがとうございます!!勉強もおたがい頑張りましょう(o^^o) (2019年5月14日 13時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
mikado(プロフ) - 受験生だったんですか!?毎日更新お疲れ様です…私も受験生で占がツク書いてますがヨカさん程しっかりとした小説かけてませんし更新も亀過ぎて…尊敬します。無理しない程度に頑張って下さい〜楽しみにしてます! (2019年5月11日 22時) (レス) id: 3b03e9c822 (このIDを非表示/違反報告)
ヨカ(プロフ) - ジンホさん» 自信になります本当に嬉しいですありがとうございます(;_;)ぜひまたリクエストしてください!(o^^o)自 (2019年5月11日 11時) (レス) id: 9fbabffe0a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ヨカ | 作成日時:2019年5月3日 0時