【PENTAGON】恋、イロイロ【短編集】

この手を握って【ユウト】 ページ15

｢ユウト遅いなあ、早く来ないかな｣









今日はユウトとデートの日。


ひさしぶりのデートで気分は最高にウキウキだ。









裾の部分に薄くチェック柄の入った白いワンピに

黒のヒールを履き、黒の細いベルト。

ふわっと髪を巻き、ナチュラルなメイク。




シンプルだけど、ユウトに以前


Aはシンプルな服が良く似合う、可愛い、




ってベタ褒めされたから、今日の服はこれに決めた。








最近おたがいにとても忙しくなり、


デートどころか会う機会も減り、電話もなかなかできない状態。

メッセージのやりとりも前よりだいぶ減ってしまっていた。





だから今日は貴重な日、


会えなかった分たくさん楽しもう。









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それにしても遅い、いつもは待ち合わせの時間の前には必ず来てくれるユウトが今日はまだ来ていない。








もう10分過ぎている。





｢何かあったのかな、｣





だんだん心配になってきた。









キョロキョロと周りを見渡し、



ユウトの姿を探す。









ユウトらしき人は、どこにも見当たらない。









｢もしかして事故にあった、とか⋯？｣






心配になり、電話をかけてみる。









プルルル、プルルル、プルルル、









いつまで経っても呼出音のまま。









どんどん不安になってくる。




もしものことがあったらどうしよう、





そんなことを考えていた。









その時




？｢ねえお姉さん、今一人？｣

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