【PENTAGON】恋、イロイロ【短編集】

充電させて【キノ】 ページ1

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キノ｢ねーA、いい加減構ってよ、Aー｣


｢待ってって言ってるでしょ、もう少しで終わるから⋯｣









ひさびさに私の家に、彼氏であるヒョングが来た。
今日と明日、たまたまオフがかぶりお泊まりをすることに。









けど、私が急遽仕事で使う資料を明日の昼までに上司へ送らなければならなくなった。





どうにかして今晩のうちに終わらせたいと思い、ヒョングには申し訳ないけど、今はパソコンと向き合っているところだ。








今晩中に終わらせて、明日はゆっくりヒョングと過ごしてやる⋯！そのためにもまずは残りのデータを整理しないと⋯









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キノ｢A、俺、そろそろ寝そう、｣



｢ヒョングごめんね、先に寝ててもいいよ｣




キノ｢んー、でもな、寝たくない、｣









頑張って起きてる、とか言ってるけど

しゃべり方はへにゃへにゃだし

瞼はすでに閉じそうだし

今にも寝そうなヒョング。





ああ、早く終わらせたいな、









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｢よしっ、できた⋯！｣


ようやく資料が完成、だが時計の針はすでに午前1時半を指していた。



ヒョングの方を見てみると、彼はすっかり眠りに落ちていた。








｢何もかけずにこんなところで寝てたら風邪ひいちゃうよ、アイドルが風邪ひいちゃったら大変でしょ⋯｣









すー、すー、と寝息をたてて寝ているヒョングの顔をじっと見つめる。

本当に綺麗だ。








長いまつ毛にスっと高い鼻筋、綺麗に赤みがかったふっくらとした唇に少し角張った骨格。

私の彼氏は、いつ見ても本当にかっこいい。









｢ほんと、綺麗⋯｣

気づくと私は、彼の左頬に自分の右手を添えていた。




そしてそっと、彼のおでこに唇を落とす。









｢おやすみ、ヒョング｣







そう言って、彼にブランケットをかけようとしたその時









グイッ

っと腕を引っ張られ、その勢いで私はヒョングの上に覆いかぶさるように倒れてしまった

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