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お客さんに気付かれちゃマズいと思い、
私はマサくんの背中を押しながら
厨房の奥へと急がせる。
ちょうどお客さんのいるフロアからは
死角になるので都合が良い。
『お仕事早めに終わったんですか？』
窪「そう！クリスマスだから…
サンタさんからのプレゼントかもね！
もうね、すっごく嬉しくて！(笑)」
マサくんは、予定よりも早く
私に会えたことがとても嬉しかったようで
マスクとハットを外し、八重歯を見せて笑った。
コートを脱いで軽くたたんで
椅子の背もたれに被せてから振り返る。
猫を扱う時みたいに「うりゃ〜！」と
私の髪をくしゃくしゃに撫でた。
『わわわっ！ 髪型がっ！』
窪「ああぁ、ごめん！！！(笑)
…、でもどんな風貌でもAちゃんは
可愛いから大丈夫だよ？」
『なに言って、…っ』
"なに言ってるんですか" と言い返そうとして
私の言葉と視界は遮られた。
ほんの一瞬。
軽く触れるだけのキス。
あっという間の出来事過ぎて
驚きを隠せない私は、ただただ
至近距離の優しい微笑みを見つめる。
窪「あ〜…、やっと」
『ん？』
窪「やっと…、Aちゃんに触れられる」
マサくんは、とろけてしまいそうな程
甘い笑顔を浮かべて、そっと… 確かめるように
優しい手つきで私の頬や頭をなでる。
そのままゆっくり、ふわりと
私の後頭部を片手で包んで
ぐいっ、と自分の方へ引き寄せた。
おでことおでこが触れて…、
もう片方の手が私の腰へと添えられる。
窪「ずっと、会いたかった」
『…んっ、』
そう言って、マサくんは
少しだけ力強いキスを私にくれる。
角度を変えながら、3回… 4回、5回。
まるで、会えずにいた時間を埋めるように。
マサくんからのキスをもらう度に、
あぁ、寂しかったり不安だったりしたのは
私だけじゃなかったんだ、って思い知る。
窪「…っ、ごめん、苦し？」
『っ、いえ…、幸せですっ、
来てくれてありがとう、マサくん』
唇を離してお礼を言って、
私はギュッとマサくんに抱きついた。
ふわふわのセーターが気持ちいい。
もう、ずっと…、こうしていたい。
「あの、すみませーん！
珈琲のおかわり下さ〜い！！！」
『っ、あ！！！！！』
窪「呼んでるっ！！！」
マサくんの腕の中で聞こえた
お客さんの "おかわり" の声。
急いで厨房から顔を出して
『ただいまお持ち致しますっ！』と返事をする。
慌てふためく私につられて、
マサくんも何故かおたおた…(笑)
『ここでゆっくり休んでて下さい！』
窪「えっ…、いや実はっ…！」
マサくんが何かを言いかけていたが
私は珈琲のおかわりを持ってフロアへ急いだ。
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おじょう(プロフ) - こなすさん★ご無沙汰しています。お身体の調子は大丈夫でしょうか？久しぶりに逢いにきてしまいました(*^^*) (2019年5月22日 19時) (
レス) id: 1c4a6319b1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - はじめまして。一気に作品を読ませていただきました。とてもとても素敵な作品で心が温かくなりました。作者さんの人柄だったり経験だったりが前面に溢れ出る素敵な作品なのだろうなと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 7cdfb99ab3 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 中3のわかなです。！実は私2ヶ月前に肺がんのステージ4と診断され、病院に入院しています。治る見込みは少ないと言われ落ち込んでいた私を元気にしてくれたのはkonasuさんのこの小説でした。本当に感謝しています。konasuさんも病気と闘いながら頑張ってください！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 7ee2ac1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - こなすさんお疲れ様でした；；この作品が終わっちゃうのが少し悲しいですが、とても面白かったです！。素敵な作品をありがとうございました！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: e76e17932f (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - こなすさん、お疲れ様でした！！そして、本当に沢山の癒しと感動と愛をありがとうございました★完結嬉しいけど、やっぱり寂しいです(笑)こなすさん大好きです★★★ (2018年8月10日 12時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ko*nasu | 作成日時：2017年7月13日 1時
