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――― クリスマス当日
あの日から
マサくんとした電話の内容が気になって…
気になって気になって仕方がない！
モヤモヤした気持ちのまま
クリスマス当日を迎えてしまった。
マサくん、絶対に何か疚しいことを隠してる。
もしかして、浮気？
いやいや、マサくんに限ってそれはない！
だって前にバラエティ番組で言ってた。
「浮気したことは一度もない」って…
でももし "会わせたい人" が
"新しく好きになった人" だったとしたら？
う〜… 今夜が怖い。
「すみませーん… 注文良いですか？」
『あっ、ごめんなさい！』
心の葛藤を続けている中でも
店内の席はカップル達で埋まっていく。
昨日と今日の営業は
完全予約制にしておいて良かった。
あっという間に満席だ。
『お伺い致します』
「え〜っと… じゃあ、この
クリスマス限定ケーキを下さい」
『かしこまりました！』
厨房に戻って
既に焼き上がっているケーキを
様々な飾りと共に盛り付ける。
大きなお皿に4号サイズの
ホールケーキをちょこん、と1つ。
そのケーキを囲み
イチゴソースでハートを描いて
銀色のアラザンを散りばめる。
雪を連想させるドーナツシュガーを振り、
最後に小さなサンタクロースを飾る。
プレートに "Merry Christmas" と書き
キャンドルを立てて席まで運ぶと
どのカップルも幸せそうに笑ってくれた。
「かわいい！」
「食べるのもったいないな(笑)」
『ごゆっくりどうぞ』
そんなカップルを見ていると
こちらまで幸せな気分になる。
一礼して、厨房に戻りかけたとき
ゆっくりと入り口のドアが開いて
冷たい外気が吹き込んできた。
ん？ 男性が… 1名？
黒のハットにグレーのチェスターコート、
真っ白なケーブルニットを着た
マスク姿のこの人は…
窪「メリークリスマス、Aちゃん」
『マサく…、？！！』
名前を呼びかけて慌てて両手で口を塞ぐ。
お客さん達を見渡してみたが
誰もマサくんの存在には気付いていない。
マサくんは人差し指でマスクをずらすと
「早く着きすぎた」と困ったように笑った。
『あああ、ちょっと今 店が満席で…
あっち！ 厨房の奥に椅子があるので
そこに座って下さい！！！』
窪「ん、分かった(笑)」
明らかに焦る私を見て
ふふっ、と微笑むマサくん。
予定よりも1時間以上早い到着。
どうしたものか…
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おじょう(プロフ) - こなすさん★ご無沙汰しています。お身体の調子は大丈夫でしょうか？久しぶりに逢いにきてしまいました(*^^*) (2019年5月22日 19時) (
レス) id: 1c4a6319b1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - はじめまして。一気に作品を読ませていただきました。とてもとても素敵な作品で心が温かくなりました。作者さんの人柄だったり経験だったりが前面に溢れ出る素敵な作品なのだろうなと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 7cdfb99ab3 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 中3のわかなです。！実は私2ヶ月前に肺がんのステージ4と診断され、病院に入院しています。治る見込みは少ないと言われ落ち込んでいた私を元気にしてくれたのはkonasuさんのこの小説でした。本当に感謝しています。konasuさんも病気と闘いながら頑張ってください！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 7ee2ac1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - こなすさんお疲れ様でした；；この作品が終わっちゃうのが少し悲しいですが、とても面白かったです！。素敵な作品をありがとうございました！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: e76e17932f (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - こなすさん、お疲れ様でした！！そして、本当に沢山の癒しと感動と愛をありがとうございました★完結嬉しいけど、やっぱり寂しいです(笑)こなすさん大好きです★★★ (2018年8月10日 12時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ko*nasu | 作成日時：2017年7月13日 1時
