#223 ページ37
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めいっぱいに伝えた後で、
段々と胸の苦しさから解放されていくような
清々しいような気持ちになった。
まばたきで
穏やかに上下に揺れるマサくんの睫毛を
根気よく見つめ続けていると
その目は段々と目尻に皺を寄せて
とても嬉しそうに笑ってくれた。
窪「欲張りだね(笑)」
『ごめん…』
窪「ううん。嬉しくて言ってる。
じゃあさ、俺もAちゃんのこと
欲張っていい？」
『うん…？』
疑問符のついた私の返事を残して、
マサくんは立ち上がり寝室へ向かった。
しばらくして、
その手にクリアファイルを持って戻って来た。
中から数枚の紙を取りだし、
近くのテーブルに広げ始めたので
何事かと私もその隣に立って覗き込む。
ん？ え…？ これって…
『マンションの… 物件資料？』
窪「正解っ！」
『ええっと…、これはどういう？』
窪「見ててね」
マサくんは資料にある間取り図を指差す。
窪「ここが寝室。ここにこうやって…
キングサイズのベッドを1つ置く」
『キングサイズ？』
窪「そう。それからリビングは、
ここにテレビを置いてソファを置いて…
ほら、これ！ アイランドキッチン！！
Aちゃんが料理してる姿を
俺はこのソファからずっと眺めていられる！」
『えっ…？』
私が料理してる姿？ んんん？
このマンションってマサくんが
引っ越すために探してる物件じゃないの？
不思議に思っている最中も、
次から次へと出てくるマサくんのプラン。
今、目の前に広がっている
たくさんの資料の間取り1つ1つに
私の存在を想定して話してくれている。
あぁ、マサくんが言ってる
"私を欲張る" ことってもしかして…
『あの、マサくん』
窪「あ…、ごめんね？
一方的に話過ぎちゃったよね」
『ううん。それは全然いいんだけど…
もしかしてこれって
…！！！』
資料から目を離して
マサくんの方を向いた瞬間、
不意打ちでキスをされた。
あまりに突然すぎて目も閉じられず、
呆然と立ったまま口が止まってしまった。
窪「あぶな…っ、先に言われちゃうとこだった(笑)
せっかくだし、俺から言わせて？」
『っ、え、うん…っ』
さっきまでは無邪気な男の子の顔だったのに
急に大人な男性の表情に変わる。
そういうところが…、
かっこよくてずるい。
窪「Aちゃん、
俺と一緒に… 暮らしてくれませんか？」
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おじょう(プロフ) - こなすさん★ご無沙汰しています。お身体の調子は大丈夫でしょうか？久しぶりに逢いにきてしまいました(*^^*) (2019年5月22日 19時) (
レス) id: 1c4a6319b1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - はじめまして。一気に作品を読ませていただきました。とてもとても素敵な作品で心が温かくなりました。作者さんの人柄だったり経験だったりが前面に溢れ出る素敵な作品なのだろうなと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 7cdfb99ab3 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 中3のわかなです。！実は私2ヶ月前に肺がんのステージ4と診断され、病院に入院しています。治る見込みは少ないと言われ落ち込んでいた私を元気にしてくれたのはkonasuさんのこの小説でした。本当に感謝しています。konasuさんも病気と闘いながら頑張ってください！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 7ee2ac1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - こなすさんお疲れ様でした；；この作品が終わっちゃうのが少し悲しいですが、とても面白かったです！。素敵な作品をありがとうございました！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: e76e17932f (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - こなすさん、お疲れ様でした！！そして、本当に沢山の癒しと感動と愛をありがとうございました★完結嬉しいけど、やっぱり寂しいです(笑)こなすさん大好きです★★★ (2018年8月10日 12時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ko*nasu | 作成日時：2017年7月13日 1時
