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〜マサくんside〜
翌日、またカフェに足を運んでみたけれど
昨日と同じく営業はしていなかった。
その次の日も…、そのまた次の日も。
時間帯を変えながら通い続けて5日目。
今日も閉まったドアには固く鍵がかけられている。
相変わらず白猫は路地の片隅に居て、
遂には俺の姿を見て駆け寄ってくる程
懐いてしまっていた。
窪「おい、にゃんこ〜…
お前にご飯をくれるご主人は
いつ現れるんだ〜？ 擦れ違いばっかだよ〜」
「……」
窪「無視かっ？！！」
いつもなら「にゃー」と返事をする白猫が
珍しく何も返してこない。
ただ、"ご主人" という言葉に
耳がピクリと反応したような気がする。
「…どちら様？」
窪「っわ！！！！！」
突然、背後からおばあさんの声がして
大げさに肩が跳ね上がる。
振り向くと、そこには品のある白髪の女性が
不思議そうな顔をして立っていた。
「にゃ〜！」
「あらあら、すぐご飯あげますからね」
俺の足下にいた白猫が
一目散におばあさんの元へ駆けていく。
彼女は持っていた小さな鞄から
猫用の缶詰を取り出して、ドア脇に置かれた
シルバーの餌皿に盛り付けた。
お腹を空かせていた白猫は勢いよく皿に飛びつき、
口の周りを汚しながら夢中になって食べた。
「店に…いらしたのかしら？」
窪「あっ…、はい！！！ そうです！！！
もしかして、お店の方ですか？」
「ええ、私はマスターの妻です」
目元の皺を彫りながら
おばあさんは優しく微笑んだ。
あ〜、良かったぁ！！！ やっと会えた！
これでAちゃんに報告できる！
窪「あのっ！ これから営業されますか？
実は、このお店が開くのを5日前から
ずっと待ってたんです！！！」
「あらまぁ…」
さっきまで微笑んでいた彼女の顔が
一気に曇っていく。
あ、マズいこと言っちゃったかな…
「ごめんなさいね…
うち、半年前に店を閉めましたの」
窪「え…っ」
「主人が亡くなったんです」
…え？ そんな…、嘘でしょ？
衝撃的な言葉に頭が真っ白、
返す言葉が見つからない。
Aちゃんの顔が浮かんできて…
その場から1歩も動けなくなってしまった。
「お兄さん？」
見かねたおばあさんが店の鍵を開け、
「中にお入りなさい」と店内へ招いてくれた。
「せっかく来て頂いたから…
主人のこと詳しくお話しさせて頂戴」
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おじょう(プロフ) - こなすさん★ご無沙汰しています。お身体の調子は大丈夫でしょうか？久しぶりに逢いにきてしまいました(*^^*) (2019年5月22日 19時) (
レス) id: 1c4a6319b1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - はじめまして。一気に作品を読ませていただきました。とてもとても素敵な作品で心が温かくなりました。作者さんの人柄だったり経験だったりが前面に溢れ出る素敵な作品なのだろうなと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 7cdfb99ab3 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 中3のわかなです。！実は私2ヶ月前に肺がんのステージ4と診断され、病院に入院しています。治る見込みは少ないと言われ落ち込んでいた私を元気にしてくれたのはkonasuさんのこの小説でした。本当に感謝しています。konasuさんも病気と闘いながら頑張ってください！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 7ee2ac1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - こなすさんお疲れ様でした；；この作品が終わっちゃうのが少し悲しいですが、とても面白かったです！。素敵な作品をありがとうございました！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: e76e17932f (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - こなすさん、お疲れ様でした！！そして、本当に沢山の癒しと感動と愛をありがとうございました★完結嬉しいけど、やっぱり寂しいです(笑)こなすさん大好きです★★★ (2018年8月10日 12時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ko*nasu | 作成日時：2017年7月13日 1時
