#212 ページ25
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この道がまるで
自分の人生とシンクロしているようで
私の未来を照らす光が
マサくんであることを表しているみたい。
慌てた様子のマサくんが
着ていたコートを脱ぎながら
たくさんの水溜まりも気にせず
一目散に私の元へ駆けてくる。
その大きめのコートを私の頭に被せ、
これ以上 私が雨に打たれないよう
腕を掴んで車まで誘導してくれた。
『あのっ…、シート濡れちゃいます』
窪「そんなのいいからっ…！！！
Aちゃんが濡れてることの方が問題！」
珍しくマサくんが声を荒げたので
叱られた私は抵抗する間もなく、
半ば強引に助手席に乗せられた。
マサくんは急いで運転席側に回り
車に乗り込むと、後部座席にあったタオルを
私に手渡してくれた。
窪「これ使って？」
『…っ、はい』
ぎゅっと握りしめていた
チョコレートの小瓶を膝の上に置き、
受け取ったタオルで滴り落ちる水滴を拭う。
きっと私、今かなりひどい容姿だ。
髪もメイクも服も… 台無し。
『ごめんなさい…』
窪「えっ？」
『せっかくのクリスマスなのに…
私、色々と台無しにしてますよね』
さっきまで私の身体に当たっていた
痛いくらいの雨粒たちが
今度はマサくんの車に当たっている。
パタパタと鳴る音を車内で聞いていると
こんな時でさえ守られている感覚になる。
自分が情けなくて、無力で
まだまだ未熟者だと思い知る。
マサくんに…、守られているみたいだ。
今日はもう帰ろう。
これ以上、マサくんに迷惑をかけられない。
『あの… 私 今日はもう
電車で帰りま…っ、クシュン！！！』
窪「！！！ だ、大丈夫？！！」
うあ…、恥ずかしいっ！！！(笑)
駅まで送ってもらおうと思ったのに。
かっこつけようとしたタイミングで
豪快にくしゃみって… 女としてどうなの。
恥ずかしさのあまり下を向いていると
そっと、前髪をすり抜けた隙間から
私のおでこに暖かくて大きな手が触れた。
窪「熱は… 今のところなさそうだけど
そのままの格好じゃ絶対風邪ひく」
おでこに触れていた右手が
ポンポン、と頭を撫でたかと思うと
その手はすぐにハンドルへと移された。
サイドブレーキを外して
アクセルを踏んだマサくんは
至って真剣な眼差し。
向かっている方向は… 駅じゃない。
『えっと、どこに？』
窪「どこって…、俺のマンションです」
『え？！！』
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おじょう(プロフ) - こなすさん★ご無沙汰しています。お身体の調子は大丈夫でしょうか？久しぶりに逢いにきてしまいました(*^^*) (2019年5月22日 19時) (
レス) id: 1c4a6319b1 (このIDを非表示/違反報告)
まこ(プロフ) - はじめまして。一気に作品を読ませていただきました。とてもとても素敵な作品で心が温かくなりました。作者さんの人柄だったり経験だったりが前面に溢れ出る素敵な作品なのだろうなと思いました。この作品に出会えて本当に良かったです。ありがとうございました！ (2018年11月25日 23時) (レス) id: 7cdfb99ab3 (このIDを非表示/違反報告)
和奏(プロフ) - 中3のわかなです。！実は私2ヶ月前に肺がんのステージ4と診断され、病院に入院しています。治る見込みは少ないと言われ落ち込んでいた私を元気にしてくれたのはkonasuさんのこの小説でした。本当に感謝しています。konasuさんも病気と闘いながら頑張ってください！ (2018年9月18日 1時) (レス) id: 7ee2ac1e66 (このIDを非表示/違反報告)
ポメ - こなすさんお疲れ様でした；；この作品が終わっちゃうのが少し悲しいですが、とても面白かったです！。素敵な作品をありがとうございました！ (2018年8月14日 10時) (レス) id: e76e17932f (このIDを非表示/違反報告)
おじょう(プロフ) - こなすさん、お疲れ様でした！！そして、本当に沢山の癒しと感動と愛をありがとうございました★完結嬉しいけど、やっぱり寂しいです(笑)こなすさん大好きです★★★ (2018年8月10日 12時) (レス) id: aece03adca (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ko*nasu | 作成日時：2017年7月13日 1時
