マーマレードプリン【オレンジ】

＊タイミング悪い ページ22

私の仕事はいろんな事を代行する仕事。



主に犬の散歩や、家事の代行が多い。



お客様のニーズにも答えるから、



たまにキツイ仕事もあったりする。



今日は、引越し代行。



引越しと言っても、女性のお客様が以前



同棲してた元彼の部屋に荷物を取りに行って



その荷物をお客様の新居に届ける仕事。



夜逃げ代行や、引越し代行は割と日当が高いから



たくさん仕事を入れてもらってる。



部屋に到着して驚いた。



先輩「……どうしたの？」



A「いえ。何でもありません。」



昨夜のイケメンさんの部屋だった。



今回のようなケースはだいたい相手がいない時間に部屋に入って短時間で荷物を運ぶ。



蒼「この洋服タンスと、ドレッサーお願いします。」



大きなTVと小さなラブチェア。



机の上には、ビールの空き缶が何個か置いてあった。



お客様の荷物は案外少なくて、



荷物を全部運び出すのに2時間もかからなかった。



お客様の新居に荷物を運んで、



書類にサインしてもらって任務終了。



帰り際、お客様に



「管理人さんに渡すの忘れてました。お願いできますか？？」と頼まれて



直帰する私が渡す事になった。



……まさか会うなんて思わなかった。



丸山「……体調悪いんですか？？」



A「いえ。大丈夫です。」



……グーッキュルキュルキュル……



タイミング悪く、お腹が鳴ってしまった。

○腹時計→←○奇遇

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