マーマレードプリン【オレンジ】

○奇遇 ページ21

今日は分刻みのスケジュールじゃなく



割と時間に余裕があるスケジュールで助かった。



マネージャーに昨夜の出来事を連絡してたから



早めに迎えに来てくれて病院に行って傷の手当てをしてもらった。



幸い傷は浅いし骨に異常はなく、



大きな打撲があるけど仕事には問題なさそう。



顔の傷は、なんとかメイクさんに誤魔化してもらって大丈夫なレベルやった。



メンバーに心配されたけど、ネタにして笑い飛ばした。



仕事が終わって、今日はまっすぐ帰宅した。



マンションの入り口のボタンを押して



エレベーターに向かう途中、



管理人さんが若い女性と話してる。



丸山「こんばんは」



管理人さんにあいさつして通り過ぎようとした時



若い女性と目が合った。



管理人「丸山さん、預かりものがあるんで



ちょっとお待ちください。」



管理人さんがエレベーター横の管理人室に入って行った。



丸山「奇遇ですね。昨日はありがとうございました。」



若い女性は昨夜出会ったかわい子ちゃんやった。



A「いえいえこちらこそ。



ケガの具合はどうですか？？」



丸山「病院行ったけど、打撲程度で問題なかったよ。



あの、管理人さんと知り合いなん？」



A「や、あの。仕事の関係で…」



管理人さんが管理人室から出て来て



俺に白い封筒を渡して、



彼女に一礼してまた管理人室に入って行った。



A「じゃあ、失礼します」



丸山「え、ちょっと待って？？



あの、もし良かったら今から彼氏さんも誘って



ごはん行きません？？



昨日のお礼もしたいですし。」



A「すいません。



今、彼遊びに行ってていつ帰ってくるかわからなくて…」



丸山「そっかぁ。残念ですねぇ。



また彼氏さんにLINEするんで、



３人で近いうちにごはん行きましょう！！」



彼女の表情がやたら暗くて少し気になる。

＊タイミング悪い→←＊少しのズレ

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