マーマレードプリン【オレンジ】

＊妙に ページ15

チンッ♪



1階に着いて、エレベーターから出ようとしたら



イケメンさんは立ち上がるなり、



「っ！！！」お腹を押さえて痛そうに顔を歪めた。



A「大丈夫ちゃうやん！！」



私はイケメンさんの左側に寄り添って、肩を貸した。



丸山「……なんかごめんな？？」



A「気にしないでください。



タクシー、すぐつかまるといいけど。」



ビルを出て、ゆっくり歩く。



大通りから少し離れたところだから、



タクシーがつかまりにくい。



A「あの、お家どの辺ですか？？」



丸山「結構近いよ。



3丁目のセブンイレブンの向かいのマンション」



A「本当ですか？？



私のマンション、そのセブンイレブンの横です。」



丸山「そうなんや！！



めっちゃご近所さんやんっ♪♪」



セブンイレブンの向かいのグレーの外壁の高級マンションに住んでるんや。



私と彼氏が住んでる家賃6万円の築10年のマンションと全然違う。



A「10分、自転車の後ろに座れます？？



チャリならありますけど」



遠慮がちに「ええの？悪いわぁ」って言ってたけど



自転車で送る事になった。



古いママチャリでちょっと恥ずかしいけど、



自転車を必死で漕いだ。



普段後ろに誰も乗せないし



バランスを崩しそうになるから、



しっかり掴まっててもらった。



彼氏以外の男の人に触れられる事が



ほとんどないから、妙にドキドキしてしまった。

○どっかで→←○大丈夫やない

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