金爆カフェ (ページ4)

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カフェオレ3(End) ページ4

ゲーセンを出たあと、色々と懐かしい場所に行く事にした。
昔通っていた中学校の前を通ってみたり、神社に行ったり、前使っていた抜け道を歩いてみたり。

A「懐かしい」

そこは昔よく寄っていた公園。
滑り台とジャングルジム、ブランコが2つ、時計台の側にベンチが1つあるその公園は昔と変わっていなかった。

Aはブランコに乗った。

A「翔君もおいでよ」

翔は少し恥ずかしそうにしながら隣のブランコに乗った。ブランコのギィィ、ゴトン。という音だけが鳴り響く。

A「覚えてる…？ここでさ」

翔「ここで僕が、その、告白した」

A「うん、あのときは楽しかったよね…」

翔「…A？泣いてるの？」

A「ごめん…」

翔「…大丈夫？」

A「特別何かあった訳じゃないけど…ごめん…いい大人が、何泣いてんのって、感じだよね」

翔「泣くことに…年齢も性別も関係ないよ、人間だもの。泣けるのは真剣に何かを思ってたり考えてたりする証拠。優しい証拠。」

A「え…？」

翔「そう言ってくれたのは君だろ？」

そういって優しい笑みを浮かべる。

A「私ね、高校でいじめられてる人をかばったの…。私もいじめられた。だから昔の友達とは会ってない。」

翔「え…？」

A「急に変な話してごめん…。そういえば翔君昔全然人と話さなかったのに今じゃ可愛くてかっこよくて、歌上手くて楽器も引ける、凄いよね！ステージにたてば光輝いて世界中の人をその光で照らせるんだから！」

翔「でも…Aが泣いてたら意味ないよ」

A「え？」

翔「皆が笑ってるのにAが、一番笑っててほしい人が泣いてたら意味ないんだよ…
Aが美容師目指してて僕の髪型を変えてくれて、色々教えてくれて…だから今の自分があるんだ」

A「翔君…」

翔「ごめん、暗い話になっちゃったね！初心に帰ろう的な感じで、ここに連れてきたのに」

A「え？」

翔「えっと、これ…///」

小さな四角い箱。それを開けると綺麗な指輪が入っていた。

翔「ぼ、僕と、結婚してください…///」

A「い、いいの？こんな私で…」

翔「君がミルクで、僕がコーヒー。混ぜるとカフェオレになるんだよ、愛称抜群」

A「何それ…笑」

翔「その、Aじゃなきゃ嫌だってことかな…///で、その、返事は…///」

A「はいっ…///」

翔「あ、そだ誕生日プレゼント」

その瞬間Aは翔に引き寄せられ、距離は0になった。

End。