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その時、車のドアが勢いよく開いた。
豊「わぁ!研二おすなよ」
研二「それフリ?」
既にできあがっている豊と研二がわいわいしながら車に乗り込んできた
そのとき「えいっ」と研二がふざけて豊の事をおした。お酒が入っているせいで加減がきかず豊はそのまま勢いよくAの膝へとダイブしてしまった。
淳の心は緊張から不安へと代わる
A「へ…あ、の…」
少し声が震えている、豊は慌てて離れようとするが力が入らず起き上がれない
そのとき、グイっと豊が引っ張られた。引っ張ったのは翔だった
翔「…はいはい、酔っ払いは大人しくしようね」
豊は反省したようで、隣で背中を丸めて小さくなっている
その体制のまま顔だけをあげて少し上目使いにも見える姿で「ごめん」と小さく謝った。
研二は助手席に乗り込むと後ろを振り返り「ごめんね」と謝り、その横で翔はエンジンをかけ車を発進させた
翔「喜矢武さんちゃんと座ってくれないと困るんだけど」
淳「喜矢武さんなら変な体制で寝てる」
翔「ちゃんとシートベルトしてもらわないと色々と規制が…」
淳「僕がどうにかするよ、だから安全運転して」
翔「あ、うん、有難う?」
淳「何で疑問系?」
翔「安全運転してって、小馬鹿にされたような…」
顔はよく見えないが声の感じからして落ち込んでいそうな翔。
そういうつもりで言った訳ではないのだが、面倒なのでそのままにして、顔を窓の外へと向けた。
夜でもあちこちから光がもれていて暗さを全く感じさせない町、まるで眠らない町のようだ。
しばらくしてビルとは違う光が目に入った。
今は12月、イルミネーションだ。キラキラと輝いている様子はまるで星空のよう
勿論近づけば全く違う、偽りの光。
淳「…綺麗、でもどこか…悲しいというか…」
翔「どうしたの、歌詞でも書くの?」
淳「え、いやさすがに僕は…」
A「でも昔歌詞書いてみたいとか言ってなかった?」
翔/淳「うわっ!」
A「え、私何かしました!?」
淳「寝てると思ってたからつい…」
翔「僕も」
豊「綺麗だね〜」
淳/研二「うおぉ!」
翔「あ、起きたんだ」
淳「喜矢武さんいつの間に!?それより研二さんが起きてたことにビックリした!寝てると思ってた!」
翔「研二は起きてたよ、ずっと」
淳「先に言ってよ!」
翔「ちなみにイルミネーションやってる所通ろうって言ったの研二さん」
淳「おかしいと思った!」
研二「あっはー歓迎会にはサプライズだと思ってね」
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匿名希望 - 続き、気になります。 (2017年8月19日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - お久しぶりです。待ってます。 (2017年7月2日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 更新、待ってます。 (2017年3月31日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - 楽しみです。 (2017年3月14日 22時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
匿名希望 - お久しぶりです。更新、待ってます。 (2017年2月25日 23時) (携帯から) (レス) id: 30f53721df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:恵美(めぐみ) | 作成日時:2016年3月23日 9時