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『…！…いったぁ……』
リビングでテレビを見ていたら、キッチンから聞こえたAの声。
翔「…A〜？…どうした…」
立ち上がってキッチンを覗きに行けば、
右手で左手を押さえているAの姿。
ぽたぽたと赤い液体が数滴床に落ちている。
『…しょうたくん…泣…』
Aの近くには、まな板と包丁、それに切りっぱなしのいちごが置いてあって…
…指切ったな…そう判断するのは一瞬のこと。
翔「…ちょっとだけ指見せて…？
…大丈夫、大丈夫だからね。」
もうすでに大粒の涙を流してるAを宥めながら、
ゆっくり右手を離して、切れてるであろう左手に目をやると、
翔「…うーん…結構深いかもね…」
擦り傷では済まないであろう傷が目に入った。
翔「…指動かせる…？
…そうそう…
…俺さ、今Aの指触ってるんだけど、分かる…？」
『…うん…』
翔「…とりあえず止血しようか…
ちょっと待ってね、ガーゼ取ってくる。」
Aに少しの間だけ傷口を押させてもらい、リビングの救急箱からガーゼを。
翔「…これで押さえてて…
…もうちょっと上の方がいいかも…
…疲れるかもしれないけど、止血できるまでこのままね。」
動かせるし、感覚もあるから一先ずは大丈夫って感じだけど、結構深いんだよね。
A嫌がるだろうけど…
翔「…A？
…病院行こっか…」
『…え、やだ…』
ほらね…苦笑
翔「…Aが病院嫌いなのも知ってるよ。
…けど、Aの傷の深さだと縫ったほうが治りも早いと思うんだ。」
『…え……縫う…の…？』
翔「…そんな泣きそうな顔しないの。
…縫うって言ったって、痛くないようにするし、一瞬で終わらせるから。」
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ゆずこ(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» 嬉しいコメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、お時間ある時にぜひ読みに来てください(^^)莉虹様もどうかご自愛くださいね。 (2022年11月2日 18時) (
レス) id: 1ef8e49e43 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - 移行おめでとうございます！いつも更新楽しみにしています。 寒くなってきましたが、お体に気をつけてください！ (2022年10月29日 22時) (レス) id: 64a3164a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずこ | 作成日時：2022年10月29日 21時
