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ゆっくり歩くAのスピードに合わせながら、内科病棟の廊下を歩いていると、
阿「…あれ、佐久間？
…今日休みじゃなかったっけ…
…あ、ごめんね…急に喋りかけちゃって。」
診察室に向かってる途中で、同僚の阿部ちゃんに会った。
阿部ちゃんも同じ内科医。
俺の隣のAは、知らない人に声かけられたのが怖かったのかまた涙目に。
そんなAを見ちゃって、阿部ちゃんもあたふたしてる。
佐「…A〜俺がいつも話してる阿部ちゃん。
…彼女のA。昨日から発熱してて、薬もらいに来たの。」
実は、Aには阿部ちゃんのこと結構な頻度で話してて。
だからかな、俺が“阿部ちゃん“って言ったら、Aもなんとなく聞いたことある人って安心したみたいで、うんうん小さく頷いてる。
阿「…いつも佐久間がお世話になってます。
…阿部亮平です。
…熱辛そうだね…
…俺も手伝うことあったら…」
阿部ちゃん、今日は夜勤だったみたいであとは帰るだけなんだって。
…じゃあ、ちょっと手伝ってもらおうかな…
季節性の感染症怖いから、検査したいし…
佐「…お願いしてもいい？
…インフルの検査と輸液の用意してもらえると助かる…」
阿「…うん、わかった。
…佐久間、奥の診察室空いてるから、そこ使って。」
阿部ちゃんはナースステーションまで用意しに行って、また戻って来てくれるって。
阿部ちゃんに準備はお任せして、俺はAを連れて奥の診察室へ。
…
佐「…A、ここ座れる？
…うん、もし辛かったらベッドでもいいからね。」
Aも座ってるのが辛いのか、一瞬迷った素振りを見せたけど、ゆっくりベッドに横になった。
佐「…もう１回お熱測っておこうね。」
さっきAの身体に触れた限り絶対熱上がってそうだし…
Aの脇にそっと体温計を挟んで、体温が測り終わるまで待つ。
Aは不安そうに目うるうるさせてこっち見つめてくる。
佐「…大丈夫、だいじょうぶ。
…あ、鳴ったね。
…何度かなぁ〜？」
Aから弱々しく渡された体温計の数値を見ると、38.5℃の文字が表示されている。
…めっちゃ上がってるじゃん…
…これは辛いね…
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ゆずこ(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» 嬉しいコメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、お時間ある時にぜひ読みに来てください(^^)莉虹様もどうかご自愛くださいね。 (2022年11月2日 18時) (
レス) id: 1ef8e49e43 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - 移行おめでとうございます！いつも更新楽しみにしています。 寒くなってきましたが、お体に気をつけてください！ (2022年10月29日 22時) (レス) id: 64a3164a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずこ | 作成日時：2022年10月29日 21時
