＊ ページ20
翔「…A〜どう？
…やってみない…？」
翔太は一定のリズムでAちゃんの背中をポンポンってたたいて、落ち着かせてる。
翔太の優しい声と表情。
『……や…る……』
深「…おぉ…！
…偉いじゃん〜
…帰りさ、翔太にケーキ買ってもらいな。
…近くに新しくケーキ屋さんできたんだよ。教えてあげるねぇ。」
翔「…は…？
…俺なんにも…」
『…お兄ちゃん……ケーキ…』
翔「…っ…しょうがないな…」
結局翔太は昔からずっと妹ちゃんに甘々。
…
深「…Aちゃん、お洋服の袖ごめんねぇ。
…ここに腕おいて、
…そうそう…
…キツくない…？…大丈夫…？
…翔太、手握ってあげてて…」
Aちゃんに採血できるよう服の袖を捲ってもらって、駆血帯を巻く。
翔「…A〜大丈夫だかんね。」
翔太がAちゃんに寄り添ってるのを横目にテキパキと進める。
深「…ここいけっかな…
…少し冷たいよ…
…ごめんねぇ…
ちょっとだけチクッとするよ…」
丁寧に。でも、時間をかけずに終わらせてあげたい。
入りそうな血管に、ゆっくり針を進めて。
素早くスピッツ1本分採血する。
『……！…やだぁ…』
深「…ごめん、痛いね…
…よし、終わったよ〜
…気分悪くない？大丈夫…？」
『……うん……』
翔「…A〜終わったって。
…偉かったじゃん！」
『…ちょっとお兄ちゃん…
…恥ずかしいからやめてよ…』
Aちゃんの頭に手をのせて髪の毛をわさわさする翔太。
Aちゃんは少し恥ずかしがってるけど、さっきよりも笑顔になった。
深「…お疲れ様。
…結果出たら、翔太通じて連絡するから、また来院してね。」
翔「…ふっかありがとう。」
深「…ぜんぜん…
…とりあえず、薬で生理痛はコントロールしようか。
…もしもっと痛み強くなったりするようなら、ホルモン療法とかも考えてもいいかもね。」
『…わかりました。
…深澤先生、今日はありがとうございました。
…お兄ちゃんをこれからもよろしくお願いします。』
深「…もちろん…！」
翔「…おい！
…Aも余計なことふっかに言うなよ。
…まじでふっかお喋りだからなに言うかわかんねえから。」
…
今日さ、久しぶりに翔太に会ったけど、
翔太もしっかりお兄ちゃんしてんだなぁって思ったよね！
fin
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ゆずこ(プロフ) - 莉虹(元 結愛)さん» 嬉しいコメントありがとうございます！不定期更新にはなりますが、お時間ある時にぜひ読みに来てください(^^)莉虹様もどうかご自愛くださいね。 (2022年11月2日 18時) (
レス) id: 1ef8e49e43 (このIDを非表示/違反報告)
莉虹(元 結愛)(プロフ) - 移行おめでとうございます！いつも更新楽しみにしています。 寒くなってきましたが、お体に気をつけてください！ (2022年10月29日 22時) (レス) id: 64a3164a0c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆずこ | 作成日時：2022年10月29日 21時
