私のご近所さん。２ (紫) (ページ6)

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あのケーキ達、もう自分で食べちゃおうかな

　今は夜12時前。今から食べるのは気が引けるけど

　信五くんに見つかりたくない！

　あんな不格好なケーキは。

　『いただきます』

　いや、普通に美味しい。

　今度は成功したの食べてもらおうっと、

　そんなことを考えつつ、食べ進めていた。

　「こんな時間に食べたら太るで」

　『信五くん？！』

　あれ、寝てたはずじゃ。

　「自分だけそんなええもん食べてから」

『違う、これ今日信五くんが貰ってきたの、だよ』

　「ウソつけ、そんなでかいの貰ってへんわ」

　「ええなぁ〜ひとりだけ〜〜〜」

　『いや全然良くない、手作りだから不格好だもん』

　「それがええ、言うてるやろ？」

　食べてる私の横に座り

　口をおっきく開けてジーッと待っている。

　これは、アレの合図だよね？

　『あーん。』

　

　「ん、うまい」

　『ほんと？やった』

　「明日も食べるから残しといてな、じゃあごちそうさん」

　といって、私の口の横についていた

　チョコケーキをぺろっと舐めて寝室へ帰っていった

　私の心はバックンバックンで

　すぐには眠りにつけなかった