私のご近所さん。２ (紫) (ページ5)

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28. ページ5

『あー、やばい』

　トリュフはなんとか成功したものの

　ケーキは焼き終わりを見てみると

　大きめの割れ目が２つほど。

　ううう、見た目は悪い、、

　けど味は大丈夫！よしまぁいっか！

　冷やしとこう、とケーキを冷蔵庫に入れた

　「ただいまー」

　『おかえり！ってなにそれ？』

　帰ってきた信五くんの右手には

　大きな紙袋。

　「今、バレンタインシーズンやろ？スタッフさんとかからたくさんもらうねん」

　A、甘いもん好きやから貰ってきた。

　って嬉しい。好みを知ってもらえてるって

　普通に嬉しいよね。

　ルンルンで紙袋の中身を見ると

　手作りから、高級チョコまで。

　しかも手作りもレベルが高い高い

　

　自分が作ったモノが一気に低レベルに見えて

　信五くん、嫌がらないかなって不安になる

　「どないしたん？」

　『あ、いや後で食べるね！』

　「おん、俺明日も早いからもう寝るな」

　『うん、おやすみなさい』

　「A」

　信五くんが私の名前を

　ボソッと聞こえるか聞こえないかくらいで

　呼んだときは

　チュッ

　キスがしたい合図です。