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それからお互いに会うことも連絡を取ることもないまま
２週間がたとうとしていた。
学校から帰ってくるとドアからかすかに聞こえる
二人の言い争い。
安定の非常階段の踊り場に避難。
12月手前、空気はすっかりヒンヤリして
踊り場から見えるビル群がやけに眩しく見える。
「あ、おったおった」
『村上さん。』
「信五さんって呼ぶんやなかったん？」
ふって笑いながら階段下りてきて
私の前で立ち止まる。
「久しぶりやな」
私よりも背が高い信五さん、、
(信五さん、って結構言うの恥ずかしいな)
「鼻の頭赤いで？寒かったやろ？」
そう言ってほっぺたに手をピタッとくっつける。
寒いのもあるかもしれないけど
けど、信五さんの顔見たら
なんだか安心する。
暖かくなる。
『あ、あの、信五さんのお家、お邪魔してもいいですか？』
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作者名：花子 | 作成日時：2015年11月25日 18時
