��.計画 ページ3
※九巻から始まります
巨大な音と共に、瀞霊門が閉まる。
「な、なんだ!?瀞霊門が…!」
「虚か!?」
部屋の外が騒がしくなる。やっと、彼らがやってきたらしい
「…なんや、えらい騒がしいなァ。A、暇つぶししに行こ」
「…そうだね、少し観に行こうか」
五番隊隊舎を出て、瞬歩で移動する。数百年ぶりの侵入者に、瀞霊廷は行き交う隊士で騒がしい
「あ、そう言えば」
「なに?」
「ちゃんと殺した?」
「当たり前でしょ。朽木ルキアが現世で発見された日の夜全員殺した」
「そ。ならええわ」
これから一ヶ月後、彼女には、彼等を血の渇いた状態で発見させなければならない。
一人でも生きていることのないよう、何度も確認した。
「あんなに大勢の人殺すの、疲れたんとちゃう?罪悪感とか…」
「別に」
「ははっ。ごめん愚問やったわ。君は人殺すのなんとも思わへん人やからな」
「ボク、好きやで。そーいう強い女の子」
「…あの人に重ねないでくれる」
「嘘やって。そんな怒らんといて」
謝っているのに不敵な笑みを浮かべたギンが、突然瞬歩のスピードを上げる
「後からおいで。万一一緒におるとこ見られたらマズイやろ」
「…わかった」
たしかに、三番隊隊長と五番隊三席が行動を共にしているのは不可解だ。下手をして怪しまれたら、作戦が失敗しかねない。
長い時間をかけて、ここまで一つ一つ積み重ねてきた。
今のところ、全ては筋書き通り。あとは旅禍を泳がせて、朽木ルキアを処刑へ誘導させる。
「誰にも邪魔させない」
〆
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作者名：青 | 作成日時：2021年3月8日 22時
