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8_カガミ▪ト▪ウツシ ページ8

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 「あの、あれ何してるんですか。」



 うずまきからお昼を済ませ敦や鏡花が帰ってきたが探偵社の異様な光景に疑問を持つ。
 他者からしたら二人の女性が見つめ合ってると言う状況だ。



 「もう少し待ってなよ。見てれば分かるから」



 探偵社の皆は喉を鳴らし魅緑に、釘付けになった




 『ふぁあーあ。昼下がりだと、どうも眠くなるねェ』



 
 ある者はゾゾゾッと背筋が震えた。

 ある者は息を飲んだ。

 ある者は焦りを感じた。



 

 『んー?おや…どうしたんだい敦。妾にバラして欲しいのかい?』

 「ッえ!!あ、いや、ぼぼぼ僕は怪我してないですしッ!大丈夫ですッはい!」

 『おや、其れは残念だ』



 敦は思った。



 「(あれ…此れ与謝野さんと何時もしてる)」


 会話だと。



 『…………ん、此れでどう?乱歩』

 「上出来だね。」




 ご褒美と言わんばかりに乱歩が飴をくれる、と言うより突っ込まれた。けれども



 『ハンタ此えはめたヤツしゃない、きっっはなッ……』
 (アンタ此れ舐めたヤツじゃない。きったな)

 「廓言葉が抜けてるよー」

 『きったないでありんす。もっとわっちの心を重んじなんし。』



 口から飴を取り出して静かに怒っている魅緑。他者からしたら相当怒っているのが垣間見れるが
 乱歩は何度も怒らせているので慣れっこだ。


 

 「じゃあ良いよ。その飴返して」

 『はぁあ?気色悪いったらありゃしやせん。そもそも((』




 すると魅緑の手から飴が消えていた。跡形もなく消えていた。其れは何故か
 魅緑は右手に棒つきの飴を振り回していた。

 右を見ると太宰のデスクがある。つまりは



 『ヒッ…ヤバッ…ご、ごめんなさ…』




 見事太宰の口に飴がシンデレラフィット。棒を引っ張って飴を抜こうとすると。




 『………???』



 
 太宰がしっかりと棒の部分を噛んでいて返してくれない。そんな彼に疑問と困惑と恐怖と
 気持ち悪さを覚える。
 
 そのまま流れる様に手を握られ、




 「良いよ、此れこのまま私にくれないかい?」

 『い、良いけれど……』

 「やったぁ、有難うね」

 『(乱歩の飴を欲しがるとは、相当な変態………)』



 太宰が欲しがる理由はそうではないが敢えてツッコミをしない。


 まだ掴まれていた手に頬ずりされ、


 「相変わらず綺麗な手だ。」

 『…………………』


 一生懸命に手を引く彼女。


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9_アフレ▪デル▪タイセキ→←7_マネデハ▪ナイ▪クライ



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あっぴー - あっ…好きです!おもしろいです! (2月18日 23時) (レス) @page13 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
アディショナル(プロフ) - とってもおもしろいです!異能力は雷電将軍かな?頑張ってください! (2月9日 23時) (レス) id: c16c35d125 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんふらん(プロフ) - とてもとてもべりーべりー最高です。夢主様の口調やら乱歩さんと太宰さんとの関係とか諸々好きです。とても尊敬です。 (2月3日 23時) (レス) @page8 id: 13e4982fef (このIDを非表示/違反報告)
すあ - とてもおもしろいです! (1月25日 15時) (レス) @page5 id: b296360cb1 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 夢主ちゃんの使ってる言葉からして、めっちゃ好きです。がんばって下さい! (1月15日 13時) (レス) @page3 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:糸町 | 作成日時:2024年1月8日 21時

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