3_コッチ▪ヲ▪ムカナイ ページ3
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｢私が恋しかったかい？｣
『わっち日本語分かりんせん。』
｢清々しい程の嘘だね？｣
今日は素敵な一日ね。
小鳥が囀り、花たちは綺麗な笑顔を見せている。
完璧な一日。
俗に言う、現実逃避であろう。彼女は太宰に逢ってしまったショックで呼吸も(多分)儘ならない。
視界の端にもいれたくないくらい太宰の事が嫌いなのだ。
｢随分と強気な女性になったねぇー、魅緑。｣
『わっちは乱歩でありんす。』
｢違うよね？？｣
探偵社にもう用は無く帰ろうかと考えている彼女。
魅緑は立ち上がり太宰の真横を通りすぎて、持ってきていた茶菓子を手に取る。
『乱歩や此れは…t｢高級卵糖だね！僕、此れ好きなんだよ！！｣……あらあら』
｢…毎度気を遣わしてすまないな、有り難く頂戴しよう｣
『気になんせ。乱歩が独り占めしないよう見といてくださんし。』
太宰のときと打って変わって花の様な笑顔を振り撒く彼女が
『ではまた逢いんしょう。おさらばえ』
探偵社の扉を潜った。
｢………乱歩さん。あの人は何方ですか？｣
もう貰った高級卵糖を頬張る乱歩に国木田が問う。
｢んー？あの人は魅緑、火蕨魅緑だよ｣
｢……国木田が聞きたいのはそうではないだろう。｣
卵糖を乱歩から取り上げながら国木田の質問に答える
｢彼女は私の親戚に当たる者で探偵社設立頃から良くしてくれた人物だ。｣
｢主に金銭と交流関係だったよねー｣
敢えて福沢が避けたことを暴露する乱歩。福沢は他者から見て少し怖い印象と堅苦しい
物言いが板に付いていたのでお偉いさん以外は魅緑が仲裁に入らないとならなか話が
進まないのである。
｢魅緑は超良いとこのお嬢様で今は当主だよ。だから社長はいい加減令嬢呼び辞めないとね！｣
｢む、又令嬢と呼んでいたか…｣
｢バッチリね｣
社内は美しく妖艶な彼女で話題は持ちきり
｢お嬢様か、確かに立ち振舞いが綺麗だったな。｣
｢美しいお方でしたわぁ……ね！お兄様！｣
｢う、うん、でもなんで廓言葉を使っているんだろう…？｣
｢廓言葉？｣
｢昔の遊女が使っていた言葉。｣
｢ゆ、ゆゆゆ遊女！？鏡花ちゃんよく知ってるね……｣
｢…………｣
ただ一人を除いて
(卵糖の読みはカステラ)
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あっぴー - あっ…好きです！おもしろいです！ (2月18日 23時) (
レス) @page13 id: 9335c42a96 (このIDを非表示/違反報告)
アディショナル(プロフ) - とってもおもしろいです！異能力は雷電将軍かな？頑張ってください！ (2月9日 23時) (レス) id: c16c35d125 (このIDを非表示/違反報告)
ふらんふらん(プロフ) - とてもとてもべりーべりー最高です。夢主様の口調やら乱歩さんと太宰さんとの関係とか諸々好きです。とても尊敬です。 (2月3日 23時) (レス) @page8 id: 13e4982fef (このIDを非表示/違反報告)
すあ - とてもおもしろいです！ (1月25日 15時) (レス) @page5 id: b296360cb1 (このIDを非表示/違反報告)
朱鷺 - 夢主ちゃんの使ってる言葉からして、めっちゃ好きです。がんばって下さい！ (1月15日 13時) (レス) @page3 id: b34111cf4c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：糸町 | 作成日時：2024年1月8日 21時
