19話 ページ20
一気に周りの視線を浴びた私は、頭を抱えたくなるのを必死に堪える。
失敗した。呪力のコントロール忘れてた。
最悪だ…とその場にしゃがみ込むと。
「呪術師………か」
本当に小さな声でそうつぶやかれた声が聞こえる。
顔を上げると、何かを考え込むように眉根を寄せる相澤先生とバチッと目があった。
するとその人は至って自然な動きで顔をそらし、いつもの仏教面で「次」と言った。
なんだなんだ急に。
そう思ったが、いよいよ周りの視線が鬱陶しくなり、相澤先生の事を一旦頭から消して、私は木陰に向かった。
そのまま木に寄りかかったまま寝たふりをする。
すると徐々に雰囲気も前に戻っていき、今はもう全員、通常運転だ。
あーあ、なんでこんなことになったんだよー…………
改めて今日の事を振り返ると滅茶苦茶だ。
もう嫌になる。
あ、そうだ思いだした。恵に護衛の任務の事伝えてないじゃん。
あーあ……帰ったら、速攻説教コースじゃん。帰りたくない。
でも、ずっと雄英に居るのはもっと嫌だ。
悪夢の連続じゃん。なんなんだよ。
考えれば考えるほどムカついてきて、強制的に思考をストップする。
うっすらと目を開けると、目の前では今現在ボール投げが行われている。
アイツは…………誰だ。緑のもじゃもじゃ………
ダメだ。わからん。
んで、その近くではメガネと爆発が緑の噂をしている。
「緑谷くんはこのままだと、まずいぞ………？」
「ったりめーだ！無個性のザコだぞ！」
おいおい、本人の居ないところで悪口なんか言うんじゃねぇよ。言うなら本人の前で言え。
「無個性！？彼が入試時に何を成したのか知らんのか」
「は？」
入試？あぁ、そっか入試で入る人が多いんだっけ、雄英って。
目を緑のモジャモジャに向けると、その緑は大きく腕を振りかぶった。
なんかやけに気迫迫ってんなー。
覚悟を決めたようにギュッと目をつぶって、その腕を振り下ろした。
ブンッという音と共に飛んでいくボール。
ピピッと相澤先生の手元の機械から音が鳴った。
『46m』
「………なんだ」
私はそう、ボソッと小さな声で呟いた。
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あいすくりいむ(プロフ) - ティアさん» うわ、すっごい言ってそうww語彙力が天才じゃないか……（馬鹿）作者にそこまでの語彙力は持ち得てなかったみたいだ（脳死） (2023年4月5日 19時) (
レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
ティア(プロフ) - あの、かっちゃんの「ﾀ ﾋね」ってあるじゃないですか。それで夢主ちゃんが「ﾀ ﾋねってローマ字で書くとshineじゃん？それって英語で読むと輝くって意味だから褒めてるよね？そんなこともわからないの？馬 鹿なの？」とか言ってそうですねww (2023年4月5日 15時) (レス) @page45 id: 30da7f693b (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - kuroneko3838さん» えっマジですか！？作者の国語力が低いばかりに……申し訳ございません！！ (2023年3月29日 18時) (レス) id: e7cc10d0d7 (このIDを非表示/違反報告)
kuroneko3838(プロフ) - 13話なんですけど呆気ではなく呑気ではないでしょうか？呆気だと驚いてることになってしまいますが… (2023年3月29日 12時) (レス) @page14 id: 455db629a4 (このIDを非表示/違反報告)
あいすくりいむ(プロフ) - ルルさん» 元々私が毒舌っつーか…？なんていうんでしょ？まっ！口が悪いんっすよ☆私の魂を夢主ちゃんと恵に憑依させました☆ (2022年2月26日 18時) (レス) id: 47293fede8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あいすくりいむ | 作成日時：2021年8月4日 23時
