31 ページ29
樹said
いつの間にか眠っていた。
と言うか、意識飛ばした?
目を覚ますと見覚えのない部屋。
えーと。岩さんに飲み屋から此処に連れて来られて、可愛がって貰って意識が飛んだ!
恥ずかしい。
シャワーを浴びていたのだろう。
髪が濡れていてガウン姿の色っぽい岩さんがタオルで頭を拭きながらこちらに来た。
岩「樹、起きた?今日は泊まっていく?」
「シャワー借りますね」
浴室に逃げた。
ヤバいドキドキした!
岩さん格好良い。
俺はヤられるのは好きじゃないけど、気持ち良かった!
前に北人さんが映画の撮影期間に壱馬にされた事があるけど、その時より感じたかも?
又、抱かれたいな!なんて思ってしまった。
ごめんなさい。北人さん。
今日このまま泊まる?
もっと愛して貰えるかな?
シャワーを終えて、部屋に戻る。
泊まるにしろ、北人さんに連絡しないと。
スマホを手に取る。
北人さんからラインがいっぱい!
「え?」
岩「どうした?北人から?」
「壱馬さんが来たって!」
ラインを読む。
北「壱馬が来た!どうしよう?」
北「外で話して来るね!」
北「樹、迎えに来てよ!」
「ヤバい!どうしよう?」
岩「北人、まだ壱馬と別れて無かったの?」
「なんだかんだ言って、壱馬さんの事が大好きですからね」
岩「樹も苦労するね!」
「俺、帰りますね」
服を着て、髪を乾かす。
岩「北人の事で苦しかったらいつでも慰めてあげるよ!」
その言葉に期待してしまう。
岩「後、慎の事頼むな!北人に俺達の事知られたくないでしょ」
「脅迫ですか?」
岩「北人には俺の可愛い樹と慎を苦しめて、お仕置きが必要かな?」
「止めて下さい。北人さんには手を出さないで下さい」
岩「そんなに好き?」
「帰ります」
岩「またね。樹」
見知らね高級マンションを出て、タクシーを拾い急いで家に帰った。
家に着くとベッドでマースを抱いて寝ている北人さんの姿。
涙の後が残っている。
「ごめん。1人にして。怖かったよね」
ベッドに座り眠っている北人さんの柔らかい髪を撫でる。
可愛い北人さんの寝顔を見て心が痛む。
隠し事が出来た。北人さんを裏切った。
でも、変わらず愛しています。
壱馬さんとはどうなったのだろう?
起こして聞きたいけど、今は北人さんと直視出来無い。
そのままベッドに入って、いつもなら北人さんを抱き締めて眠るけど、今日は背を向けて眠った。
57人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サーシャ | 作成日時:2020年12月21日 22時