1.ヒーローチャンネル ページ2
Aside
『お疲れ様でしたー！』
そう言って私はスタジオを出る。外を出るとまだ少し肌寒く、ひんやりとした風が通る。今日の仕事はいつもより遅くなってしまった。毎週金曜日の夜九時からはヒーローチャンネルが始まるというのに。ちなみにヒーローチャンネルというのは、ヒーローデクが司会を務めるヒーロー好きのヒーローオタクのための番組だ。
私は左腕に付けている腕時計で時間を確認する。その短針は8、長針は6を指していた。つまり現在の時刻は8:30。9:00まで後30分程だった。このまま行けば家に着く頃にはもうヒーローチャンネルは始まっている。
(仕方ない…こうなったら…)
私は自身の鞄の中からスマートフォンを取り出し、幼馴染みである轟焦凍に電話をする。ちなみに焦凍は“ショート”という名前でヒーロー活動をしている。前回もランキングは三位だった。ネットとかでも見てみると、女性ウケもいいらしい。まぁ確かに焦凍は我が幼馴染みながら顔が良いと思う。
スマートフォンを耳に当てコールを鳴らすと、ほんの数コールで焦凍は電話に出た。
「どうした？」
『あ！焦凍！！今家？』
「あ？あぁ」
『今から家行く！』
「あぁ」
少し興奮気味な私に比べて、焦凍はいつも通りの反応だった。そして相変わらず「あ」で成立する会話に可笑しく思いながらも、私は急いで焦凍の家へと向かった。
インターホンを鳴らすと、焦凍は直ぐに扉を開けてくれた。
『お邪魔しまーす』
「おう、お疲れ」
『急に押しかけてごめんね。テレビヒーローチャンネルに変えといてくれない？』
「分かった」
そして私はウキウキしながら洗面所で手を洗う。ヒーローチャンネルの司会は先程も説明した通りデクであるが、ゲストは毎回異なるもので、今日のゲストは、私が長年ファンとして応援しているダイナマイトというヒーローだった。
本当は実際に当日テレビで見ないとゲストは分からないのだが、こっちには焦凍というヒーロー業者の味方がいるからそう言った情報は直ぐに教えてくれるし、ダイナマイトに関する情報は誰よりもいち早くゲットできる。
『つまり私がダイナマイトファン代表に最も相応しいのだぁ！』
「何言ってんだ？そろそろ始まるぞ」
焦凍のその一声で私はすぐさまテレビの前に座り込んだ。
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ひめ☆そら(プロフ) - 環希さん» コメントありがとうございます！！大変失礼致しました！！お恥ずかしいです...。今すぐ直してきます！！ご指摘ありがとうございました！ (2021年1月17日 2時) (
レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
環希(プロフ) - いつも更新楽しみにしております！！！標識ではなく、表札じゃないでしょうか？？ (2021年1月17日 1時) (レス) id: 33d5659616 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雛瀬 紗良．さん» ありがとうございます！！！これからもピュアピュアな彼女たちをよろしくお願いします！！！ (2021年1月9日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雛瀬 紗良．(プロフ) - あぁぁぁ！！ピュアッピュアですね二人とも！！可愛いぃ！更新楽しみにしてます！ (2021年1月9日 20時) (レス) id: 6c8464958e (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 沖亜さん» コメントありがとうございます！！マイペース更新ですがこれからもよろしくお願いします！！ (2021年1月9日 1時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
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