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Aside
焦凍が連れていかれてからも、私は変わらずファンの方とコンタクトを取り合っていた。とりあえず第一部が終了した私は、皆が待っている楽屋へと戻る。そこではそれぞれ好きな時間を過ごしていて、焦凍はスマートフォンを、ひめさんはテレビを、そしてそらさんはパソコンを見ていた。彼らは私の姿を確認すると、次々に「お疲れ〜」と言葉を掛けた。そしてひめさんは私の腕を掴んで自身が座っていたソファへと案内して座らせる。テレビを見ると、そこには爆豪さんがいて、どうやら敵と戦っているみたいだった。
それを見ていたひめさんは「頑張れー！」と彼を応援している。そんな中、私はますます“覚悟しとけよ”と連絡してきた爆豪さんの意図が分からなくなったていた。もしかして来てくれるのではないか、なんて都合の良い事を考えていたが、それも今この状況から見てどうやら無いらしい。
でも、本当は来て欲しかったなぁ…なんて。
昼食を食べ終えた私は、第二部のために再び楽屋を後にする。お腹もいっぱいで次の回も何とか乗り切れそうだ。ちなみに今日は第三部まで構成されている。
二部も何事も起きず無事に終えた私は、ついに第三部の握手会を始める。今日一日を通して、全ての部に参加してくれた人が沢山いた。手と手が触れ合う、この短い時間を、どれだけ楽しみにしていたのだろう。私もファン側を経験している身として、その気持ちは良く分かる。
そして握手会も、いよいよ次の人でラストだ。来てくれたのは小さな女の子。後ろには保護者の方がいて、抱っこされた女の子はその小さな手で私の人差し指を握った。
「あのね、わたしね！Aちゃんすきっ！」
『ありがとう。こんな可愛い子にそう言われて、私は幸せ者だね』
「わたしね！おおきくなったらね！Aちゃんみたいになりたいのっ！」
「あとねっ！」と続きを話そうとする小さな子にも容赦なしに、スタッフさんは「終了です」と出口へと誘導する。私はそのスタッフさんを止めて、その可愛い女の子の前にしゃがんで向かい合う。私は少女に微笑むと、その子は「あとねっ！わたしのなかで、Aちゃんがいちばんなの！」と笑い返してくれた。「ありがとう」と頭を撫でると、女の子とその保護者さんは行ってしまった。
これで握手会は終わり。結局爆豪さんは来なかったなぁ。まぁ仕方ないか。あの言葉の意味も謎のまま、私は楽屋に戻ろうとした時、「お嬢さん」と声が聞こえた。
振り返ると、そこには顔に絆創膏やら湿布やらを貼っていた爆豪さんが立っていた。
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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