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Aside
爆豪さんのコーナーが終わると、彼は退出して次のゲストがやって来る。その人と司会の緑谷さんが何やら楽しそうに話していると、私のスマートフォンがブルブルと振動した。画面を見ると爆豪さんからで、私は直ぐに電話に出た。
「お前、今どこだ」
『今は焦凍の家ですよ。焦凍の家で爆豪さんの姿を目に焼き付けてました』
すると、「は？」と今までで聞いた事のないくらい低い声で爆豪さんはそう言った。怖すぎて何も言えずにいると、「テメェそこから一歩も動くなよ」と言われて電話が切れてしまった。オドオドする私を見て、「大丈夫か？」と焦凍が心配してくれるが、全く大丈夫ではない。爆豪さんの声で分かる。このままでは命の危険が危ない。しかし、ここから一歩動くなと釘を刺されたのでここから動けない。これはもう潔く死を覚悟した方が良いのだろう。
爆豪さんを待ってる間、死を覚悟した私は焦凍と他愛のない話をしていた。何だか懐かしい。昔はよくこうやって二人でテーブルの上いっぱいになるまで飲んで、話して、笑って。でも、爆豪さんとお付き合いを始めてからその時間は取れなくなった。それが少し寂しいと思っている私は、やっぱりいけないのだろうか。
しかし、私ももう子供じゃない。どっちもなんて選択はしないし、私は迷わず爆豪さんを選ぶ。今が少し寂しいのは仕方ない。誰だって今まであった環境が崩れてしまったら寂しくなるものだ。だから、この寂しさもいつかきっと消えて、新しい環境に慣れていく。人は、環境を通して成長していくものだから。
『ねぇ、焦凍』
「何だ？」
『やっぱり私、焦凍が幼馴染みで良かった。焦凍が私の特別で良かった』
「…」
それを聞いて焦凍が何かを言いかけた時、この家のインターホンが鳴った。爆豪さんが迎えに来てくれたのだろう。彼が怒っているのなんてとうに忘れていた私は、ルンルンで玄関先まで向かい、扉を開ける。扉を開けた先にいた目を釣りあげ状態の爆豪さんを見て全てを思い出し、そっと扉を閉めるが、ガシッと扉を掴まれてそのまま部屋の中へと入ってきてしまった。
その後、半ば強引に帰宅することになった私は、イライラしている爆豪さんを廊下であやす。「お邪魔しました」と焦凍に言うと、彼は私と爆豪さんの名を呼んだ。
「お前ら二人の幸せを願ってる」
焦凍はそう言うと玄関の扉を閉めた。まるで言い逃げのように去っていった焦凍は、爆豪さんの機嫌を取る天才なのかもしれない。その言葉で上機嫌になった爆豪さんを見て、私は微笑んだ。
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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