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Aside
「…え？」と思わず声が出る。爆豪さんはスタッフに止められるも「邪魔だカス！」と暴言を吐き散らしながら私の前へとやって来て、そして握手会のチケットを渡してきた。私が焦凍に預けた“ゲスト招待用”じゃなくて、ちゃんとネットで売られたチケット。スタッフさんには「この方を最後にします」と伝えて、私は爆豪さんと握手をする。何か話をするのだろうと待っていたが、爆豪さんはずっと黙ったままで、これは私から話を持ちかけるべきなのだろうか。そう思っている矢先に、爆豪さんは話し始めた。
「俺とお前が初めて電話した日覚えてっか？」
『爆豪さんが焦凍に企画で電話した時の事ですか？』
「そうだ。俺はあん時、お前と上手く話が出来なかった」
「何でか分かるか？」と爆豪さんは私に問いかけるが、生憎検討もつかない私はそれを彼に伝える。そもそも、あの時の私は爆豪さんと会話を交わせた喜びの方が強く、そんな事気にしていなかった。しかし、何故今になってその話をするのか。そんな疑問は次の爆豪さんの発言により明白になる。
「それは、俺がお前のファンだったから」
『え？』
「つまりテメェと同じだよ」
『…え？』
これまでの会話で一番の爆弾発言をしてきた爆豪さんに、まるで魚が餌を求めているかのように口をパクパクさせる事しかできなかった。
爆豪さんが私のファン？本当に？
嬉しさと焦り、興奮から手汗が気になってきた時、爆豪さんは更に握りしめる力を強めてきて、まるで“俺を見ろ”と言っているみたいだ。私は爆豪さんを見ると、彼は愛しいものを見たような顔をして微笑んだ。
何ですか、その顔は。私は爆豪さんが好きだから、そんな顔をされるとドキドキが止まらないし、顔も赤くなるし、勘違いしてしまう。手が繋がれてるから顔は隠せないし、今の顔、爆豪さんに見られたくないのに。
「けどよ、生憎俺ァ、テメェとこれから先も“ファン”なんて関係だけじゃ満足できねぇ」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿この意味、分かるか？
『…分かり、ません』
「ア”？！」
『ちゃんと、言葉にしないと、分かりません』
もう、恥ずかしすぎて言葉を出すのも限界だった。爆豪さんの言ってる意味も、本当は分かってる。けど私は、証拠となるその言葉が欲しかった。下唇を噛みながら下を向いていると、顎をグイッと掴まれ、そのルビー色をした瞳と目が合う。
「A、テメェが好きだって言ってんだ」
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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