28.淡い恋心 ページ6
Aside
『ひめさんって爆豪さんの事どう思ってるんですか？』
「え？大好きだけど」
『恋愛的に？』
「いやそれは無いかな。Aいるし」
と、サラッと言うひめさんに思わず「え？」と反応してしまう。彼女は「A、ダイナマイトの事好きなんでしょ？」と全てを分かりきったような顔をしてそう言ったので、私は「なななな！」と激しく動揺する。それを見たひめさんは「いいじゃん、早く告白すれば？」と何故か催促してきた。
そもそも、私が爆豪さんの事好きなんて知ってるのは焦凍くらいだ。けど焦凍は他の誰かに言うような人でも無いし、焦凍がひめさんに言った可能性は低いだろう…というか絶対に無い。
じゃあ、何故目の前の彼女は私の淡い淡い恋心に気づいているのだろうと考えて考え抜いた結果、彼女は昔から察しの良い人間である事を思い出した。特に私がネガティブに考えていた、ひめさんが帰国して最初のお仕事をした時。彼女の察しの良さに更にネガティブ思考を巡らせていた気がする。そう言えば焦凍も天然の割には察し良いんだよなぁ。
天然だからか？なんて考えていると、控え室にスタッフさんが入ってきた。今日もお仕事の時間だ。
「私はお似合いだと思うけどね〜」
『冷やかしはお断りです』
「事実だってば！」
『…そうゆう事にしときますね』
“ひめさんの方がお似合いなのに”
言いかけたその言葉は、静かに飲み込むことにした。
「ねぇ、私本当に好きじゃないからね。あとお似合いでもないからね」
『ひめさんってエスパーか何かですか？』
「Aの考えてる事って分かりやすいんだよ。勿論恋愛するのは自由だけど、私はこの活動をしている限り、興味は無いかも」
優しくて明るくて無駄に察しが良くて無個性で仕事熱心で、プライベートの体調管理も自身の体型を維持するためにその努力は怠らないで。それに比べて、私は大雑把で仕事管理もそらさんに任せっきりで、休みさえあればビールを飲んで。たまに自分の本業を忘れてしまう時がある。そして多分、私は一生“モデル”という世界の中で、彼女には適わないと思った。
そもそも、そんな女を爆豪さんが好きになる訳がないか。
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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