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Aside
寒い寒い冬を超え、また桜が綺麗な季節になる。そして今日、私は日本を旅立つ。空港には既に関係者様方が到着していて、その中にはそらさんとひめさんもいる。お見送りに来てくれたのは焦凍と爆豪さん、そして緑谷さんや麗日さんたち。飛行機に乗り込むまでの短い時間だが、色んな人と話をした。
しかしその間、爆豪さんと会話をする事は無かった。昨夜も特にいつもと変わらない感じだったし、 特に寂しくはなさそうだ。私は毎晩会えないって考えただけで膝から崩れ落ちそうだというのに…。はぁ、と肩を落としながら空港内に流れるアナウンスの案内放送が聞こえてきた。どうやら私たちの乗る便がいよいよ出発するらしい。
「A、楽しみだね」とニコニコで話しかけてくるひめさんに、「テンション高すぎです」といつもの様に返す。大きなキャリーケースを持って、再度お見送りに来てくれた方たちに挨拶をする。
爆豪さんと目が合うことは数回あったが、結局何も話さないまま、私は歩き始める。本当は今すぐ抱き締めたいし何か一言貰いたい。けど、それを言ってしまったら我儘になって彼を困らせてしまうのではないか。でも恋人だから少しくらい我儘を言ってもいいのではないか。今まで何度も甘えてきたのに、人前だということもあり、その甘え方を忘れてしまっていた。
…そういえば、私と爆豪さんが関わりを持ち始めたのはちょうどこの一年前くらいだった気がする。まさかこの一年でここまで関係が急展開するとは思わなかったけれど。
ずっと爆豪さんが大好きだった。でも、それはファンとしての愛情だと思っていて。だから、これが恋だと気づくまでに時間がかかってしまった。
ファン代表(仮)から、ファン代表(公式)へ。
そして、ファンから恋人へ。
この奇妙な関係を誰が信じてくれるのか。気づけば頭の中は爆豪さんでいっぱいになっていて、私は進めていた歩を止める。持っていたキャリーケースを握る力を少し強めた後、私は後ろを振り返る。すると、振り返った瞬間に暖かい温もりが私を包んだ。そして、その相手が誰なのか、もう分かっていた。そして当の本人は、私を抱き締めたまま「結婚すっか」と耳元で呟いた。
『……え？』
「帰ってきたら、俺と結婚しよう」
突然の事で体が硬直していると、「約束な」と爆豪さんは私の額にキスを落とした。出発前にこんなことをされたら、行きたくても行けなくなってしまう。離れたくなくなってしまう。
『私、こんなに幸せでいいんですか？』
「いいだろ別に。俺の女なんだから」
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まなみ(プロフ) - こちらを読ませていただいている間、とても楽しかったです！！爆豪くんは勿論素敵過ぎて"尊死"という夢主ちゃんとリンクした気分でした。笑 読みやすい文章でお話や気持ちの進行が丁寧に描かれているように感じて、とても心地よかったです！有難う御座いました(^^) (2023年3月17日 12時) (
レス) @page29 id: 33510eeae8 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 咲ちゃんありがとう！！！これからもよろしくお願いしますっ！！！ (2021年10月5日 21時) (レス) @page27 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃咲ふわり(プロフ) - ひめちゃん完結おめでとう〜！♡最初っから最後までずっときゅんきゅんしてた、、、！長期休みに1からの読み直し決定！何回読んでも感動するよ絶対、！！他作品の更新も応援してます！♥♥ (2021年10月5日 20時) (レス) @page27 id: 00e13ca19d (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - ぴむさん» こちらこそこの作品を見つけて下さり本当にありがとうございます！！これからも宜しくお願い致します！ (2021年9月25日 10時) (レス) @page11 id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ぴむ(プロフ) - もう、、、きゅんきゅんしすぎて心臓何個あっても足りないくらいです！笑すばらしい作品をありがとうございます！！これからも応援してます❤︎ (2021年9月25日 1時) (レス) @page11 id: c10be29a8d (このIDを非表示/違反報告)
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