友人と ページ6
竜胆side
翌日、俺は壊れたスマートフォンの代わりとして新しいスマートフォンを買いに携帯ショップへとやって来ていた。勿論、九井も連れて。
「何で俺がお前のスマホ選びに付き合わなきゃなんねぇんだ」
「お前金持ってるから」
「だと思ったよ！！！！！」
まぁ、スマートフォンなんて適当に選べばいい。と言っても、せっかく九井がいるのだから最新のやつを買って帰ろう。俺は黒をベースにした最新のスマートフォンを買い、店を出た。
「お前らそろそろ俺の大切さを知った方が良いぞ」
「いつも思ってるわ」
「嘘つくんじゃねぇ。都合の良い事ばっか言ってんなよ」
「あ、飯でも食い行くか？九井の奢りで」
「おい」
時刻はちょうど正午を過ぎた辺りだ。隣には金ズルもいる訳だし、ちょうど良いだろう。そして俺と九井はデパートの最上階にあるレストランへと足を運んだ。この時間帯だと、子連れの家族や大学生辺りの男女、そして社会人たちが多く訪れていた。
「反社の俺たちにはいたたまれねぇな」
「…別に、今更だろ」
すると、声が聞こえた。後ろの席の奴らの声だ。聞き覚えのあるその声に、俺の神経は思わずそちらに集中する。九井が何か言っているが、全く聞こえなかったし聞く気にもならなかった。
「Aって意外に食べるよね」
『そうかな？集中するとお腹空いちゃって』
「てか本当に彼氏いないの？可愛くて優しくて男並みに食べて、私だったら絶対惚れてる」
『あはは、ありがとう』
「まーだ元カレの事引きずってるの？」
話しているのは、先日助けてくれた花咲Aで間違いないだろう。しかし、昨日の今日で(間接的に)会うなんて有り得るのだろうか。
でも正直そんなことよりも、話している内容の方が気になった。別にアイツに恋愛的な感情は勿論持ち合わせてはいないが、“不良と付き合っていた”という情報に少し興味があった。ただ、それだけだ。
『引きずってはないと思う。ただ、たまに今何してるのかなぁって思うだけ』
「それを“引きずってる”って言うの」
『あの人直ぐ怪我するから、そうゆう意味で心配してるだけ。もう未練も無いから』
「ふーん」
その時、九井の「おい！」という声でやっと九井の方に顔を向ける。九井は明らかに怒った様子でこちらを見る。俺は謝りながら、ちょうど来た料理に手を付け始めた。
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ひめ☆そら(プロフ) - マンゴーさん» ありがとうございます！！続編でもよろしくお願い致します！！ (2021年9月11日 23時) (
レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - なるさん» 返信が遅くなってしまってすみません！！そう言って頂けてとても嬉しいです！続編でもよろしくお願い致します！ (2021年9月11日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
マンゴー - 続編おめでとうございます！！これからも頑張ってください。応援してます！！ (2021年9月10日 18時) (レス) id: 32d06b4eaf (このIDを非表示/違反報告)
なる - 続編おめでとうございます！！とっても嬉しいです！！ひめ☆そらさんの描く竜胆がいつも尊くて好きです！引き続き応援させて頂きます！！ (2021年9月10日 5時) (レス) id: ec50fd9b43 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - りかこさん» わー！！そう言って頂けてとても嬉しいですっ！続編でもこの作品をよろしくお願いします！！ (2021年9月9日 23時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
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