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さようならおばあちゃん ページ21

Aside







カランカラン、と鈴の音が武蔵神社に響く。私は建物の木製で出来た手すりの部分に乗りながら、その音を聞いていた。マイキーたちは他のメンバーを全員返していたらしく、いつの間にかこの場には数人しか残っていなかった。







『おばあちゃん、帰りどうするの?』

「さっき孫に連絡したからもう時期迎えに来るよ」

『そっか。良かった』

「お嬢ちゃん、今日は本当にありがとうね」







そう言うとおばあちゃんは、風呂敷から一袋の飴玉を出して、私の掌に置いてくれた。







「お礼の飴ちゃんだよ」

『私飴大好きだから嬉しい、ありがとう!』

「喜んでもらえてなによりだ」







すると、階段の方から「おばあちゃーん!」と呼ぶ声が聞こえてきた。そこにはまだ二十代くらいの男性がいて、きっとこの人がおばあちゃんのお孫さんなのだろう。お孫さんは、私たちにお礼を言うと、おばあちゃんをおんぶする。







「お嬢ちゃん、本当にありがとう。またいつか」

『うん!おばあちゃんも元気でね!』







私はおばあちゃんに大きく手を振って見送った。そして掌に未だ包まれていた飴玉の袋を破いて口の中へと入れる。甘いいちごの味が口の中に広がった。







「しかし、お前も堂々と来んのな。ビビった」

『私副総長ですけど』

「お前の存在なんてほぼ幻だろ」

『うん、だからそろそろ出ようと思って。集会』

「「…は?」」







私の発言に、その場にいた全員が拍子抜けた声を漏らした。







『それに、さっき愛美愛主とか言ってなかった?』

「あ?あぁ。今度俺らが喧嘩する相手な」

『アイツら、一回ヒナタのこと乱暴しようとしてたことあってさ』

「え?!ヒナが?!」

『勿論私がボコボコにしたけどね。…だから私もその喧嘩買わせてよ』







私はジッとマイキーを見つめる。マイキーはしばらく黙った後、「当たり前でしょ」と言ってくれた。これで私も愛美愛主との喧嘩に参戦できる。

俺は助けたい→←道を開けろ不良共



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ひめ☆そら(プロフ) - かかさん» そう言って頂き光栄です!ありがとうございます! (2021年7月9日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
かか - 更新楽しみです!無理せず頑張ってください! (2021年7月9日 6時) (レス) id: b7e78c6068 (このIDを非表示/違反報告)
ひめ☆そら(プロフ) - 雪見大福さん» ありがとうございます!!無理せず頑張りたいと思います! (2021年6月6日 13時) (レス) id: f06e616829 (このIDを非表示/違反報告)
雪見大福(プロフ) - これからも無理せず頑張ってください (2021年6月6日 11時) (レス) id: 4031fb98ab (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひめ☆そら | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年5月30日 17時

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