【男主】目覚まし時計はもう鳴らない【akn】

明那へ ページ31

明那へ


明那、大丈夫？

もしかしたら大丈夫じゃないかな…？

この手紙読んでるってことは俺死んでるってことだよね。

ごめんね。

なんとなく、俺死ぬんだなって分かってた。

けど、明那には言えなくて…

死ぬ保証なんてないしなんで死ぬのかもわからない状態で明那に言ったら混乱とかパニックとかに繋がっちゃうかなって思ってさ。

まぁ言わなかったら言わなかったで明那泣いちゃうんだろうけど。

これはさ、気付かなくって当たり前。

症状あるわけでもないし、ただ寝てたら死んだってだけだし。

わかった？明那は悪くない。何も悪くない。

ほんとごめんね。

何も言わずに死んじゃって。

俺といて明那幸せだった？

俺からの好きとかは大丈夫だった？

俺がいなくなっても明那は笑って生きれる？

心配事たくさんあって俺成仏できないと思う。

だからさ、不安になったり怖くなったり寂しくなったら俺のこと呼んでよ。

見えはしないかもだけど明那の近くにずっといるから駆けつけるわ。

ここまで読んだなら一回泣き止も。

明那の泣いてる顔は好きだけど今は笑ってる顔が見たい。

ちょっとでいいから笑ってみて？

にこーって。俺の大好きな笑顔見せてよ。

どんな明那でもかわいくて大好きだけどね。


長々と書いたらまた明那泣いちゃうかもだからここら辺にしとく。

最後に、明那。

世界で一番誰よりも俺は三枝明那を愛してる。

たくさんの幸せをありがとうね。

またね。


Aより

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