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4.喧嘩 ページ5

?「はなせっ!!」

猪王山の弟子が掴み上げた手の内にいたのは、九太君だった。

「人間?」

「なぜ人間が我らの世界に…?」

貴「!君は!?」

?「あっ…」

九太はしまった!と言う顔をした。

一「A知っているのかい?」

貴「え?あ、いや。なんていうか、その…」

わたしの悪い癖だ。

咄嗟に応えることができない。

すると、わたしが戸惑っている間に聞き慣れた大きな声が響いた。

「おぉ!九太ぁ‼」

貴「熊徹さん…‼」

ただでさえ、話がややこしくなりそうなのに…

このひとが入ってくると余計ややこしくなりそうで…

熊「おぉ、Aも一緒か!」

貴「いや、そーなんですけど…朝は逃げたって言ってたじゃないですか?」

熊「あぁ、その後鶏小屋見たらうずくまって寝てやがったんだ。
それから色々あってまた逃げやがってなぁ…」

このひとは…いつもそうだ。

自分勝手だからついていける人がいない。

わたしはといえば、性格の問題ですらあるけど、 家に置かせてもらっていると思えば大抵の事は我慢ができる。

けど、この人は我慢なんて言葉知らないだろう。

それに、自分が間違っているとはあまり思わないタイプだ。

ある意味「俺についてこい‼」のタイプだ。

だから人とぶつかりやすく、自分では退かない。

だから、ついていける人がいないんだ。

猪「待て熊徹、悪い事は言わん。今すぐにあの子供を元の捨て置いてこい!!」

猪王山が怒鳴る。

熊「んだよ、人間の一匹や二匹くれぇ…!」

それに対して熊徹も、声を荒げて言う。

猪「お前や皆は知らぬかもしれんが、なぜ我らモノと人間の世界を異に しているか。
人間はひ弱が故に、胸の奥に闇を宿らせると言う。もし闇につけこまれ、手に負えなくなったら…」

熊「闇?ハッ、あいつにそんなようなものがあるようには見えなかったがな」

熊徹は、そう言い捨てた。

猪「聞け!これはお前一人の問題ではないのだ!」

熊「オレの弟子をどうするかはオレが決めんだよ!!」

貴「ちょ、喧嘩は…!」

店の外に出て、二人を止めるにはその声は小さくて、
二人にの耳には届かなかった。

両者共に、声を荒らげて言うなか、猪王山が言った。

猪「いいか、警告するぞ!渋天街の皆の為にもやめろ!!」

「ん?」

「なになに?」

「おぉ、なんだなんだ?」

猪王山が言ったことに、バケモノ達は騒ぎ始めた。







ヤバい

5.最低だ、わたし→←3.みんな優しい…



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設定タグ:バケモノの子 , 熊徹   
作品ジャンル:恋愛
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ポチ - はい。大丈夫ですよ。お話の続き楽しみにしてます。更新頑張って下さい。 (2018年9月2日 23時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - ポチさん» 本当ですねw直したのでだいじょうぶかと思います。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんばんは。番号が間違えてますよ。10が11になってます。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。お久し振りです。小説の続き読ませて頂きました。とても面白いです!この後ヒロインと熊徹の展開と絡みがどんな風になるか気になります。楽しみにしてます。 (2018年5月24日 16時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - これからも楽しみにしてます。 (2017年7月6日 15時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白虎さん。 | 作成日時:2017年6月21日 0時

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