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10.悩み ページ11

チャラ…

貴「っ!!?」

九「あ…」

あれから数十分、朝ごはんを作っていると台所と部屋を仕切るための紐カーテンが揺れる音がした。

条件反射に体が跳ねる。

そこを見ると、九太くんが居た。

九「えっと…」

貴「…?」

九太くんは何か言いたげに下を向いた。

あぁ、わかった。

きっと彼は、

貴「九太くん、わたし今朝ごはん作ってるんだけど…


手伝ってくれない?」

‟手伝いたい”

こういいたかったのだろう。

九「っ!うん…!」

そして、九太くんはそう元気に頷いた。

貴「ありがと…!じゃあ、煮物とみそ汁はもう出来上がってるからお皿によそってくれる?」

九「わかった!」





今朝の九太くんは、熊徹さんの前とは別人のように素直な子だった。

やっぱり、思った事をすぐに口に出してしまう上にオブラートにも包むわけでもないのに上手に伝えれない不器用な熊徹さんだからだろうか。

けれど、熊徹さんはそれが取り柄ともいえないこともない。

実際、わたしはそれに助けられている。

けど、それが故に九太くんとは相性が悪そうな気がする。

どうすれば…

貴「ハァ…」

「あら、Aちゃんが溜息なんて珍しい…」

貴「そ、そうですか…?」

「そうよ?接客しているときのAちゃんはいつもニコニコしているわ」

ニコニコ、か。

貴「…わたし上手に笑えてますか?」

「え?」

貴「いえ、何でもありません。「あいすくりぃーむくださぁーい!」はーい!二郎丸だ…わたし、行ってきますね」

「い、いってらっしゃい…」

わたしは何を聞いてるんだ。

そんなの、あんな風に良くいってくれてるんだ。

他から見たら不自然に思われていないんだ。

なのに…自分から不自然に思われるような発言なんか、頭の悪い…


貴「どうぞ…」

次「あ!Aのねえちゃん!」

貴「こんにちは。」

わたしは、次郎丸に注文通りのアイスクリームを渡しながら言った。

次「こんにちは、わぁ…!」

二郎丸は、手に取ったアイスクリームを見て目を輝かせた。

貴「あれ…?」キョロキョロ

次「どぉしたんだ?ねぇちゃん」

貴「一郎彦は?相談したい事があったんだけど…」

そう、いつも隣にいるはずの一郎彦が珍しくいない。

次「あぁ、にぃちゃんなら…」

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設定タグ:バケモノの子 , 熊徹   
作品ジャンル:恋愛
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ポチ - はい。大丈夫ですよ。お話の続き楽しみにしてます。更新頑張って下さい。 (2018年9月2日 23時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
白虎(プロフ) - ポチさん» 本当ですねw直したのでだいじょうぶかと思います。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: 6af44721dc (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんばんは。番号が間違えてますよ。10が11になってます。 (2018年9月2日 21時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - こんにちは。お久し振りです。小説の続き読ませて頂きました。とても面白いです!この後ヒロインと熊徹の展開と絡みがどんな風になるか気になります。楽しみにしてます。 (2018年5月24日 16時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)
ポチ - これからも楽しみにしてます。 (2017年7月6日 15時) (レス) id: b9ee30de80 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:白虎さん。 | 作成日時:2017年6月21日 0時

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