秘密の始まり ページ14
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樹くんと初めてふたりで話したのは2019年12月31日。この日はちょうどジャニーズの一年の集大成ともいえるカウントダウンコンサートが開催される日。
どうしてこんなにも話すのが遅くなってしまったのか、それはJr.の頃からただ単に樹くんの事が怖かったから。
常日頃、同期の海ちゃんと一緒にいた私は私よりもずっと先輩の彼が怖かったのだ。だって背高いしちょっとヤンキーっぽい見た目だったし……
それはともかく。コンサートが始まる前の待機時間、私はひとりで自販機を訪れていた。何にしようか悩んでいると「 メイちゃん 」と後ろから声を掛けられる。
振り返るとそこに立っていたのは真っ黒な衣装と赤髪が特徴的な男の子。
『 えっと、樹くんだよね…？ 』
田中「 えっ、知っててくれてるの？！」
『 ジェシーくんと同じグループの、 』
私がそういうと彼はやった！マジで嬉しい！とガッツポーズ。
あれ、思ってたのと違う。
もっと怖い人だと思ってたんだけど、人は見かけによらないってこういうことを指すのかな、
そういえばもうすぐCDデビューするんだってジェシーくんが言ってたな。おめでとうございます、と伝えると少し照れくさそうにありがとうと返された。
その場で少し仲良くなった私たちはそのまま連絡先を交換する流れに。
田中「 ありがと、また連絡するね 」
そう言って私の頭にポンポンと触れて去って行った彼の後ろ姿を見送る。
その直後にやってきた廉くんに「なんか顔赤いで。熱あんの？」と聞かれて何もないよ、と返し私は先に楽屋へと戻った。
平野「 顔赤くない？ 」
�盒供� どしたの！！ 」
岸「 熱？！ヤベェじゃん！ 」
『 何もないよ、！！ 』
神宮寺「 それ絶対なんかあった人の言い方だから 」
こういう時だけ勘鋭くなるのやめてよ、
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作者名：ひな | 作成日時：2024年3月28日 12時
