# 体操服とお礼。 ページ8
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▽ Kyomoto
「 大我くん!北斗くんが達が呼んでるよ! 」
一時間目の授業が終わってすぐ、クラスの女子にそう言われて教室の入り口に目をやるとそこには女子の群れが出来上がっていた。
そしてその中心にいるのは隣のクラスの北斗と樹。
さっきまで一緒に話していたこーちを連れてアイツらの方へ歩き出すと、女子たちの甲高い声が響き渡った。もういつもの事だから慣れちゃったけど。
北斗「 体操服ありがとう 」
「 俺北斗に貸したっけ 」
北斗「 俺は借りてないけど、あいつの代わりに俺が洗って返しに来た 」
「 ふうん。そっか、ありがとね 」
北斗から紙袋を受け取って中を確認すると、昨日俺が貸したジャージと一緒に入っていたのは透明の袋に入ったクッキー。薄ピンクのリボンがついていて何とも可愛らしいラッピングだ。
北斗「 それメイから。 」
優吾「 え、メイちゃんの手作り? 」
北斗「 俺は手作りじゃなくても良いんじゃないって言ったんだけどね 」
樹「 きょも羨まし!!ちょっと分けてよ 」
北斗が料理苦手なメイが作ったけど味は保証するだって。まあ北斗が一緒に作ったんなら大丈夫でしょ。
樹が両手を出してちょうだいアピールしてくるけれど絶対分けてやんない。だって俺のだし。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年2月21日 12時