# 夏の思い出づくり ページ18
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夏休みが始まって1週間が経った。
もう既に課題を始めている北斗くんを横目に、私はソファーに寝転がりながらアイスを食べていた。
北斗「 早めに終わらしておかないと後悔するよ 」
『 わかってるよ、 』
北斗「 高校生になったら真面目にするって言ってたのはどこのどいつだよ 」
だってめんどくさいんだもん、仕方ないじゃん。と心の中でツッコんでいると、近くにあった北斗くんのスマホからバイブ音が聞こえて来た。
北斗「 誰? 」
『 田中先輩 』
北斗「 代わりに出てくんない? 」
そう言われて北斗くんのスマホを手に取って代わりに電話に出ると、田中先輩の声がスマホから聞こえて来た。
樹「 えっ、お取り込み中? 」
『 違いますぶん殴りますよ 』
樹「 ごめんじゃん。それより来週の金曜日と土曜日ってふたり空いてるー? 」
北斗くんに聞いてみると空いてると言ってたのでそのまま伝えると、じゃ決まりーという声が聞こえてくる。
『 えっ、なにがですか 』
樹「 なんかきょもパパの別荘が海の近くにあるらしくてさ、みんなで行こーって 」
流石はお坊ちゃんの京本先輩。
北斗くんに伝えると気だるげそうな雰囲気出してたけど、本当は凄く楽しみみたいでずっと鼻歌歌ってた。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年2月21日 12時