# 夏休み ページ16
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体育祭、期末テストと目紛しく過ぎていく日々。
気がつけばもうすぐ夏休みという所に差し掛かっていた。
「 お前ら夏休みだからって羽目外しすぎないようにな。課題はたっぷり出てんだからこまめにやっとけよー 」
生徒たちの気だるげな声と日直の挨拶とともに一学期最後のホームルームは終わった。
ジェ「 課題の量ヤバくない?!俺終わらせれる自信ないよ! 」
そうは言いながらも待ちに待った夏休みが始まる事に喜びを隠しきれていないジェシー。
そして慎ちゃんはと言うと大荷物を抱えていた。
『 なんでそんな大荷物なの… 』
慎「 いやあ、一気に持って帰るつもりが思いの外多くてさ! 」
腕ちぎれるー、なんて言いながら隣を歩く慎ちゃん。自業自得だよ。
樹「 あ、みーっけ! 」
田中先輩の声が聞こえたかと思えば、乗し掛かって来た重み。どうせ今回も……と思いながら振り返ると、
大我「 お腹空いたー 」
いやあんたかい。
優吾「 大我、メイちゃん重いって 」
大我「 ええ〜別に大丈夫だよね 」
ジェ「 楽しそう!俺も混ぜて〜! 」
別に遊んでる訳じゃないんだよ。そう言おうとしたけれど、ジェシーはお構いなしに私と京本先輩に抱きついてくる。
北斗「 何してんのよ 」
樹「 お前ら過保護な幼馴染みが来たべ 」
慎「 逃げろ逃げろ!! 」
ふたりが離れて逃げ出した後、北斗くんと目が合ってしまったのでとりあえずニコって笑っておいた。
めっちゃため息吐かれたけど。
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作者名:ひな | 作成日時:2024年2月21日 12時