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#. ページ15




▽ Morimoto



『 疲れた… 』



無事に出番の綱引きを終えて帰って来たメイ。そんな疲れる?ってレベルの顔して帰って来たその子をいち早く迎えに行ったのは、紛れもない幼馴染。



大我「 そんな疲れないでしょ 」

『 それが案外疲れるんですよ! 』

優吾「 とりあえずお疲れさま 」

ジェ「 ちなみに大我何出るの? 」

大我「 俺は今回見守り係に任命されたの。 」

優吾「 嘘つけ。種目決めの時サボりやがって 」




俺はと言うとみんなからは少し離れた位置から樹とその様子を眺めていた。

そうすると仲睦まじく話すあいつらの様子を見て、よく思わない女子たちの嫉妬が聞こえてくるんだよ。




「 あの子何なの?ムカつくんだけど 」
「 なんか北斗くんと幼馴染らしいよ 」
「 あんな男たらしのどこが良いの 」
「 私も幼馴染になってイケメンに囲まれたーい 」



陰口叩いてる奴らを睨むと気まずそうに逃げて行く女子たち。逃げるくらいなら言わなきゃ良いのに。

俺らがメイと一緒に居たくて居てるだけだわ。




樹「 アイツらバカだよなあ。北斗が自分に振り向いてくれるとでも思ってんのか? 」

「 っていうかそろそろあのふたり付き合ってくれないかなー 」

樹「 何か一個でもキッカケがあればすぐ進展しそうだけど 」



『 慎ちゃん、次リレーだよ 』

「 えっまじ?行ってくるわ! 」

北斗「 みんなでここから見てるからね 」

ジェ「 一番ね!一番! 」




みんなに送り出されて俺は入場門へと移動。

ふと応援席を見るとメイが ” 頑張って “ と口パクで伝えてくれていて、手を振り返した。

多分俺、めちゃくちゃ顔緩んでたと思う。






くっつきそうでくっつかない。

そんな関係のふたりが

俺はもどかしくて仕方ない。





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作者名:ひな | 作成日時:2024年2月21日 12時

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