もどかしいふたり。 (ページ2)

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＜次は◯◯駅〜

私と北斗くんの通学手段は電車。

30分ほど揺られて最寄駅の到着アナウンスが車内に流れ、電車を降り改札を抜けた直後だった。

「だーれだ」

後ろから聞こえた声と同時に視界が真っ暗になる。こんなことをするのはいつもあの人。

『おはようございます。田中先輩』

樹「ふはっ、おはよメイちゃん…と北斗！」

北斗「俺はついでかよ」

樹「拗ねんなって。メイちゃんからも言ってやってよ」

『とりあえず離れましょうか』

目隠ししていた手を離した田中先輩は私の首に腕を回しながら話を続けようとしていたため、側から見ればバックハグ状態。流石に周りの目が痛いので離れてもらわないと。

北斗「ちゃんと言わないと。チャラチャラした人は嫌いだって」

樹「え、俺チャラチャラしてる？」

北斗「誰がどう見てもお前はチャラチャラだよ」

そっかなあ、なんて少し不服そうに呟きながらズボンのポケットに手を突っ込んで隣を歩く田中先輩。制服を着崩しておまけにゴールドのアクセサリーがじゃらじゃら……

大丈夫。北斗くん間違ってないよ。

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田中樹

・高校2年生
・北斗とは同じクラスで仲が良い
・メイとはつい最近知り合ったばかり

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