#. ページ10
▽ Ayase fan
『 来ちゃった！ 』
私の目の前で立ち止まったメイはそう言って微笑みながら私の手を両手で包み込む。何この可愛い笑顔、肌白いし顔小さいし……完璧じゃんうちの推し。
「 あのっ、メイちゃんにいつも元気もらってますっ、 」
『 ほんと？嬉しいなあ 』
「 これからも応援してますっ、大好きです、！ 」
さっき言えなかった事を全部伝えることが出来た。
メイちゃんは私の頭を撫でながら優しい眼差しでこう囁いた。
『 私も大好きだよ。いつもありがとう 』
ついに崩れ落ちてしまった私をめちゃくちゃ心配してくれるメイ。どれだけ良い子なんだ。
北斗「 いたいた、何してんのお嬢さん 」
『 あ、北斗！ファンの子とお話ししてたの〜 』
北斗「 お姉さん崩れ落ちちゃってんじゃん 」
近くに居た北斗がメイを迎えに来たことにより、もっと歓声が上がる。
大丈夫？と尋ねられ、何度も首を縦に振ると北斗は分かりやすく苦笑い。ファンからしたらそれもご褒美だけど。
北斗「 皆さんこいつがお騒がせしました 」
『 お騒がせしちゃいました 』
北斗「 はい行くよ 」
手を繋いで連れ戻されてる間もメイは観客に向かって手を振ったり、投げちゅーしたり、
ステージに戻ってからはこーちに勝手にどっか行くなって怒られてたけど。
ちなみに言うとメイからの特大ファンサが衝撃的すぎて、こっから私の記憶はほとんど残ってない。
このファンサは公演後、やり取りを近くで見ていた方がTwitter(X)で呟いたことで拡散され#あやの特大ファンサがトレンド入り。
スト担、いや何なら界隈を超えて語り継がれるものとなった。
私はというと今でも元気に綾瀬担やってます。
今日も推ししか勝たん。
．
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作者名：ひな | 作成日時：2024年3月2日 23時
