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#． ページ9
▽ Ayase fan
興奮が冷めきらないままついにライブが開演した。
会場に響き渡る私たちの声。
そしてそれに応えるかのようにメンバーたちも私たちを全力で楽しませようとしてくれていた。
ライブも中盤に差し掛かった頃。近くにいた女の子が声を上げた。
ちょうどメイがこっちに向かって歩いてくるところで、辺りは紫一色に。
私たちに優しい眼差しを向けて歩くメイの美しさに思わず圧倒されてしまう。
お姉ちゃんにアピールしなよ、と言われて私も全力で彼女にアピールした。
「 メイちゃんっ！！ 」
反対側を向いていた彼女が私の呼び掛けに反応してこちらを振り返る。
周りを見渡す彼女の名前をわたしはもう一度呼んだ。
まって目合った、ヤバい、泣きそう。
一気に色んなことが起こりすぎて言葉を詰まらせた私。
あ、メイ行っちゃった…何やってんの私、せっかくのチャンスだったのに、
走り去って行ったメイの後ろ姿を見送りながらひとり反省会をしていると、突然歓声が上がった。
歓声が上がった方を見るとそこには長い髪をなびかせてこっちに向かってくるメイがいた。
．
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作者名：ひな | 作成日時：2024年3月2日 23時
