My Lord.7 (ページ15)

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「なんで！」、「絶対に必要なのに！」
当然二人からは反対の声が出た。

実力や経験を認めてもらえるのは嬉しいが、
あちら側から狙われている身でありながら第一線で
戦うのはあまりにも仲間を危険に晒す気がした。

明らかに自分が敵に囲まれれば
仲間が助けに来るだろう。

それで万が一余計な犠牲が出てしまうのなら
いっそ自分は引き下がり、必要な場面で騎士団の
サポートをしようと考えている。

フレッドとジョージがAの運命について
どこまで聞かされているかは分からないが
この様子では大人組だけが殆ど彼女についての
情報を漏らさないよう守っている気がした。

『二人ともいい？
　私は騎士団に入る前にこの学校の教師なの。
　世界を救いたい気持ちは私にもある。
　でも、自分の大切な生徒を危険から守るのが
　私の仕事よ。ミネルバだって、フリットウィック
　教授だってここで生徒の前に立って守るの。
　その団に入ることが全てじゃない、
　戦い方は色々ある。』

その言葉に双子は頷き、納得した様子だった。

「分かったよ。本部で会えないのは寂しいけど。」

「その代わり授業空いた時間全部ちょうだい。
　発明のヒントが欲しいんだ。」

『はいはい、校則は破らない程度にね。
　それに商品化したらたっぷり分け前
　貰いますからね。』

Aは二人の肩をバシッと叩いた。

「Aちゃんの手の方がダメージ大きそう。」

『うんちょっと痛かった。』

「早く元気になってもらわないと困るなぁ。」

『本当に騎士団って名前なの？』

「「不死鳥の騎士団」」

『格好いいね。強そう。』

彼女は机に乗っていたチョコを一粒摘んだ。

「シリウスの実家が本部なんだ。」

『え！？』

持っていたチョコを落としそうになりながらも
なんとか口に運んだ。

「だからシリウスはよくAちゃんの
　話してて、とても楽しそうに話すもんだから
　てっきり入団するもんだと。」

「しかもそこにスネイプが入ってくると最悪だよ。
　喧嘩っていうか、嫌味の言い合い？
　雰囲気が一気に険悪になるんだ。」

「でも聞き耳立ててると半分はAちゃんの
　取り合いだよな。」

「わかる。」

『はず、、、。
　その場にいない私がはず、、、。』

「杖出しそうなほどやばい時は
　ルーピン先生が止めてくれるけど、
　大体周りも嫉妬ごとについては楽しんでるかも。」

『なんか私が恥ずいわ、、、。』