My Lord.6 (ページ31)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:42,944 hit

...231 ページ31

『セブルス！』

バタン！とスリザリンの談話室に駆け込むと
集められていた寮生全員の視線が彼女に注がれた。

「ふぅー、、、
　その話は今じゃないと駄目かね。」

面倒くさそうにこちらを見やるスネイプは
苛立ちを隠す気もない。

『い、いま！』

ひそひそ声を上げる周りの目など気にせず
Aは肩で息をしながらそう言った。

しかし彼は再び生徒の集中を自分に向かせると
これからの過ごし方について簡潔に述べた。

「では、諸君はくれぐれも用心するように。
　さもなければ誰か(、、)のように大事な話に
　ズケズケと割って入るなど冷静な判断すら
　できなくなってしまいますぞ。」

殺伐とした空気に生徒達は顔を見合わせている。

結局取り残され居た堪れなくなっていた彼女を
スネイプが首根っこを掴んで退出させる。

「貴様、先程の校長の話を

『分かったの！犯人！！』

「何？」

スネイプが彼女の部屋で説教を始めるも
すぐにそれを制して叫んだ。

『ほら、ポリジュース薬の犯人！』

「そのことか。
　こちらもやっと見当がついた。」

『やっぱり？
　セブルスも知ってたんだね！！』

「いい加減声が大きい、慎め。」

眉間に皺を寄せる彼の横、
なんだぁ、と彼女は自分のソファに腰を下ろした。

「次会ったら奴に直接聞く。」

『え！そんなの危険すぎるよ。
　誰が化けてるかも分からないのに。』

「逆にどこが危険なのか教えて頂きたいものですな。
　証拠は掴んでいるのだ。
　あの薬を使って何を企んでいるかは知らんが、
　必ず真実を吐かせる。」

『心配だから私も立ち会うよ。』

「いや結構。
　あの意地汚い小僧には我輩一人で十分だ。」

そう残してスネイプがドアを開ける。

『いやいやどう見てもあれは小僧って
　歳じゃないでしょ。
　まぁ確かに規則を破ったって報告もミネルバから
　何度か聞かされてはいるけどね。』

「本当父親そっくりだ。」

『なんて？』

「ほら行くぞ。」

生憎最後の呟きは彼女の耳に届かなかったが、
二人は大広間へ食事を摂りに向かった。

食事も終わる頃、会議を終えたダンブルドアと
ムーディー、そして魔法大臣の
コーネリウス・ファッジが姿を見せた。

「皆の者、楽しい晩餐中に失礼する！！
　大事な知らせじゃ！」

フクロウを模した演台に立つ大臣と校長の二人。

そして次に彼らの口から出た言葉に一同は驚愕した。