My Lord.2 (ページ10)

今日:22 hit、昨日:0 hit、合計:59,940 hit

...50 ページ10

今年からスネイプにつられて
上級魔法薬の授業を選択している。

本来であれば薬学は選択制になり、
未だにこの教科に対する成績があまりよろしくない
Aは別に取らなくてもいい教科だった。

しかしスラグホーン教授との面談により
1年生の頃からは成績が上がってきていることを
考慮され授業を受ける許可が出た。

この年の最初の授業で教室にAの
姿を見つけるやいなや、スネイプは入る部屋を
間違ったのかと思い一度部屋を出て
ドアの表示を確認し、また戻ってきた。

やあ、と笑えばなぜお前がという顔をされた。

選択する生徒数が去年より少ないので今後は
スリザリンはグリフィンドールと合同の
授業になる。

週に2度A、スネイプ、エバンズ、
悪戯仕掛け人4人組が一堂に会する場となった。

ある日の授業終わりにスラグホーン教授が
この7人を呼び止めた。

「そこの君たちは少し残ってくれないか。
　話があるんだ。」

何だ、と思いつつ皆が教授の元に集まる。

スネイプとポッターは睨み合う。

「どうされたんですか、スラグホーン教授。」

そうエバンズが言うと教授は話し出す。

「実はだな、とても優秀な君たちには
　上級生の仲間入りをしてもらおうと思ってな。
　私の主催するスラグクラブに招待したい。
　今度、5.6.7年生の特別な生徒だけを招いて
　パーティーをする予定なんだが、
　もし良ければ参加してくれないか。」

一瞬、生徒は皆行きたくないという顔をしたが
教授にバレないよう作り笑いをした。

「とても光栄です。
　ぜひ、参加させていただきます。」

あまりにも他の生徒が沈黙を貫くので
我慢できなくなった彼女が率先して
参加を表明した。

「あぁ、エバンズ君にはいつも感心させられる。
　今度ゆっくり君の話を聞きたいと思ってな。
　他のみんなも是非来るように。
　再来週の日曜だ。
　食事やデザートもたっぷり用意しておく。」

「リリーが行くなら僕も！
　エスコートさせてくれないか。」

「それは分からないわ。
　あなたに誘われるくらいなら大イカの方が
　マシかもしれない。」

「それは大イカに失礼だ。」

とシリウスが突っ込めばスネイプを除き
一同に笑いが起きる。

「で、でも僕は成績なんか良くないし
　パーティーに行く資格ないです、、、。」

「そんなことはないさ、ペティガンブル君。
　いつでも大歓迎さ。」

そうペティグリューが言われれば
周りは笑いを堪えるのに必死だった。