My Lord.2 (ページ9)

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あれからシリウスとはアニメーガスになる
練習も必要なくなったので必然的に
会う機会は少なくなっていた。

借りたローブは後日ちゃんと洗って返した。

返す際ルーピンも彼と一緒にいて
君たちはどういう関係なんだい、と聞かれれば
シリウスは俺の女だなんてふざけるから
Aは頭をパシッと叩いて去った。

スネイプとは相変わらずの
付かず離れずの関係だ。

誕生日の翌日、とぼけて
あぁ昨日は貴方の誕生日だった！ごめん！
などとはぐらかした。

不審な目をされたがなんとか納得したらしい。
だからってバレンタインにチョコは
いらないからな、と念押しされて終わった。

それからもお互い勉強で話す程度の仲で、
無理にプライベートに踏み込むような関係ではない。

5年生になり、ついにO.W.L.試験が年度末にある。

それにむけ同学年の生徒は皆ピリピリしていた。

より一層勉強に打ち込まなければならないが
スネイプはますます闇の魔術に傾倒して
いっているように見えた。

一緒に勉強していても、何か焦っているように
彼は禁書レベルの本を読んでいる。

最近ではこっそり呪文も開発しているなどと
話していてAも心配しているのだ。

エバンズも学年が上がってからは選択する授業が
あまり被らないのもあるが、やはりスネイプが
よくない路線に足を踏み入れていることを
嫌うため彼との時間が少なくなっていた。

エバンズの思いに彼自身は気付いていないように
見えるし、代々死喰人を輩出している家系の
先輩からも目をつけられるようになり
さらに強くなろうと奮闘している。

魔法界では闇の勢力が徐々に力を握りつつあり
暴力的で残忍な支配領域の拡大を進めていた。

『ねぇ、何でそんなに変な本ばっかり
　読んでるの？』

「これは変な本なんかじゃない。
　将来のため必要な勉強なんだ。」

『スネイプ君は卒業したらなにになりたいの？』

「さぁな。
　もしかしたら、お前が知らなくていい
　職業の仲間に入れるかもな。」

『何それ、私が知らない職業って？』

「お前はそのままでいろ。
　何も知らなくていい、まっさらな心でいてくれ。」

『わかったー。
　私はケーキ屋さんにでもなろうかな。
　毎日甘いの食べれるし。』

「はぁ、、、。」

知ってるよ、あなたが死喰人を目指してること。

それがエバンズの為なのも。

貴方の人生は彼女のため。

私の付け入る隙はない。

『スネイプ君も食べに来て「遠慮する。」