My Lord.2 (ページ16)

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やっと杖を下ろしたスネイプに向かって
Aは震えながら話す。

『ス、スネイプ君は私のこと
　どう思ってるの、、、、、、？』

「友達、だと思っていた。
　しかし違ったようだ。
　お前が奴と関わっていたことも
　仮に本当にアニメーガスだったとしたら
　それを僕に言わなかったことも全て、
　僕が信じていたホワイトから裏切られた気分だ。」

『ごめんなさい、、、。
　ほんと、そんなつもりじゃ、、、。』

「もう好きにしろ。
　僕たちはもう友達なんかじゃない。
　泣きつきたかったらあいつらがいるだろう。
　パーティーも、さぞ楽しみだろうな。」

スネイプは悲しげにそう吐き捨て、
Aの顔を見ることなく部屋を後にした。

どうしてこうなってしまったのか。

どう言えば正解だったのか。

スネイプはAにとって一番の友人であり
想いを寄せる人、
しかしシリウスもまた大切な友達。

どちらかを犠牲にするなんてできなかった。

そんなAのどっちつかずな気持ちが
スネイプの心を離れさせた。

一瞬にして彼を失ってしまったAは
その場に泣き崩れた。

擦りむいた膝の痛みなどもう感じなかった。