AM8：00、 (ページ10)

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ep.10 ページ10

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あれから3人でホチキス止めをしながら話していれば、もう閉めるぞー！と見回りの先生から声がかかる

『ん、もうこれで終わりや』

「あー－－！疲れた！二人ともありがとう、これ先生のところ渡しに行ってくる」

気ぃつけてなあと手を振る二人を後にして職員室まで向かう

案の定、先生はまだ会議中で「プリントホチキス止め終わりました」とメモを書いて先生の机に置くことにした

窓の外を見るとまだ薄暗くてムシムシしている

ゆっくり階段をおりて、下駄箱に向かうと

「え？待っててくれたの？」

「おん、たくみ今先輩んとこ行ってるで」

たくみが来たら帰ろうや、と待ってる間に買ったであろうコーラを飲んでいる

「これなんかぬるいねんなあ」

「純喜が無駄に暑いからじゃない？」

おい！どういう意味やねんと怒っている純喜をあしらっていると小走りで向かってくる川西くんを見つけた

『ごめん、あ、加藤さんも。ありがとう持ってってくれて』

「あ、ううん、全然」

「ほら、帰るでー」

ひとりですたすた歩く純喜に二人で小走りで着いていく

待ってたかと思えば、一人で歩きだして、ほんとせっかちなやつ

「じゃ、俺こっちやから」

「あ、うん、じゃあね」

『また、』

ひとしきりしゃべって満足したのかあっさり帰路につく純喜

おしゃべりマシーンの純喜がいなくなって再び訪れる沈黙に

「『あのさ、』」

お互い同じ気まずさを感じたのか、同じタイミングで口を開く

「あ、ごめん、なに？」

『いや、加藤さん家どこら辺？って、』

家の近くにあるお店の名前を一つ出すと、川西くんと家が近いことが判明した

そんなことってあるんだ、運命？

…まって、今の思考回路気持ち悪すぎ

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