AM8：00、 (ページ2)

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ep.2 ページ2

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「はい、みんな静かにしてー」

川尻先生に朝会があるから、と廊下に出された私たちはまだ慣れないクラスメイトたちとガヤガヤ話していた

出席番号順に並ぶと、川西くんは飛ばされて私の後ろは

「クラス一緒になったの初めてだよね！私、木島美佳！」

「あ、うん！加藤Aです！」

美佳ちゃんという元気で可愛らしい女の子に変わっていた。

「っあー！疲れた！」

「校長先生、話長いね」

どこの校長もこんなに話が長いんだろうか、話が長くないと校長にはなれないのか？

なんてくだらないことを考えていたら

「Aちゃん！まえ！進んでる！」

美佳ちゃんに背中を押された

教室に戻ると、さっきまで空席だったはずの後ろの席が埋まっている

どんな不良なんだろう、とその面を拝んでみたかったけどさすがに伏せてる人に話しかけるほどの勇気は無い

「じゃあ初めましての人も多いけん、自己紹介しよっか」

と目尻を提げて笑う先生は、福岡の生まれらしい

コッテコテの福岡弁初めて聞いたなあと呑気に思っていたらあっという間に順番で

「はい、じゃあ次ー、加藤さんやね。」

「加藤Aです！部活は入ってないです、趣味は映画見たり音楽聴いたり、です！人見知りなので沢山話しかけてください！」

と自己紹介の本があったら例として挙げられるのでは無いかと思うほどの在り来りな自己紹介をした

「はい、ありがとう。じゃあ次はー、お、来たんやね川西くん。」

『…川西拓実です。野球部です。寝坊しました。』

すんません、と頭を下げた川西くんの髪は風と相まって靡いていた

すごい綺麗な顔、

『なに？』

少し関西訛りのある川西くんは、視線を感じた私を不思議そうに見ていた

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